「新しい道を探って」チャレンジしてみたいことを綴りました

 午後から雨が降り出し、暖房が欲しくなる肌寒さが漂っています。
今夜は明日からの金沢百万石まつりを前にして、加賀友禅燈ろう流しが催されますが、雨と寒さの悪条件の中で大変ではないかと想像しています。
それでは今日の投稿です。
数日前に着物業界の現状を見据え、新しい物作りに興味を持ち始めていることを記事にしました。
その時の記事がこちらです。
書き終えるまでに時間がなくて、本論までたどり着けなかったもので、その続きを書いてみたいと思います。
結論から言えば、私が住む石川県の地を生かして、加賀友禅の帯が作れないかと考えていましてね~
今日はそのことについて記事にしてみました。
加賀友禅は京友禅、東京友禅と並ぶ日本三大友禅の一つです。
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現在、加賀友禅技術者登録名簿には211人作家さんが登録されています。(今日お聞きした話では203人になったそうです。)
しかし、その半分が活動を休んでいて、更にその半分が安定した仕事をいただけない状態にまで需要が落ち込んでいます。
この現実は他の産地でも似たことが言えますが、ここでは、加賀友禅の現状について語ってみたいと思います。

加賀友禅といえば草花模様が一般的で、他の友禅産地で使われている刺繍や箔などは一切使わずに手描き友禅だけで染められています。
その生産の9割近くが訪問着などのフォーマル着で、カジュアルに対応できる着物はあまり作られていません。
ましてや単衣物や夏物の着物になると、2・3%くらいしか作られていたいのではないでしょうか?
いずれにしても加賀友禅=着物で、染め帯になると一割も作られていないのが現状です。
需要の落ち込みから、加賀友禅で和のインテリやグッスや、和装小物、更には洋服なども、新たな物作りにチャレンジしているものの、販路が広がったという話を聞くことはありません。
私の認識に誤りがあれば、関係者にお詫びしなくてはなりませんが、少なくてもカジュアル志向の方には馴染みにくい商品になっている感じが致します。
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私はここに不満を感じるところがあり、面白味のある商品を京都や東京の仕入れ先から仕入れているのが現状です。
ここでもう一度、着物業界の現状について整理したいと思います。
・着物業界はマーケットが縮小している中で、カジュアル志向の着物愛好家が増え始めている。
・着物需要の落ち込みから、作り手、問屋、呉服店が減少している。
・コスト削減から創造性のある品が作られなくなっている。
・きもの初心者に対して相談しやすい呉服店さんの環境が整っていない。
・リサイクルショップ、着物レンタル、きもの専門店の色分けがハッキリしてきている。
・ネット社会の普及で、他店との差別化が生き残りの鍵になっている。
・着物業界で仕事をする人たちの後継者が育っていない。
他にも考えられることがありますが、この状態が長く続くと日本の民族衣装が日本の遺産になってしまうのではないでしょうか?
ご縁があってこの仕事に関わっているだけに、楽しく仕事をしたいし着物愛好家に喜んでいただける店を作りたいと考えています。
それぞれの立つ位置で見方や考え方は変わるのかもしれませんが、市場の変化に流されるのではなく、小さな店でも着物の振興に繋がる道が必ずあると思っています。
私はその糸口を地元の産業を生かし、隙間ともいえる染め帯で新しい風を吹かせてみたい。
資本力もいることなので、足元の環境が整はないと踏み出せませんが、未来の扉に手をかけてくれた商工会の職員に私の胸の内を伝えることとしました。
大風呂敷を広げてしまいましたが、私の着物に対する価値観に沿う友禅作家さんではないかと、メーカーさんに紹介をいただいてお会いしたところです。
さて、この先どうなることでしょう・・・
現実を見せつけられるかもしれませんが、小さな小さなチョロキュウにエンジンが乗ろうとしていることだけは確かです。
私の考え、想いを充分書けたとは思っていませんが、時間も少なくなってきたので終わりに致します。
それでは、お休みなさい。
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