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浴衣商戦も中盤戦へと入り活気付かなくてはならないのですが、6月に入って動きが鈍くて苦戦しております。
この状況をどのように視るかですが、量販店の浴衣市場への進出が脅威となっていることだけは確かです。
集客が望める大型ショッピングセンターでは、この時期になると特設会場を設けて、仕立て上がりの浴衣を作り帯と下駄の3点セットで所狭しと並びます。
店としては取り扱いの商品の違いやサービスを明確にして、ユーザーにお伝えしなければならないのですが、その、伝えるという行為が足りていなのでしょう。
これが容易なことではなくてね~
そこで今日は、ネットで他店との違いを呟いてみることとします。
その前に、店頭に新しい看板が立ちました。
その看板は「夏を変えるゆかたコーディネート」。
店が伝えたい想いは、繰り返される日常の中で最高の夏を「ゆかた」で輝いて欲しい・・・
そこで、大切なことは専門家の目で、貴女を変えるコーディネー術を体験して欲しいと願って、新たに作った看板です。
ここにゆかたのこだわりを持っている訳ですが、量販店とのゆかたの取り組みで大きく違うことは、ゆかた地をご自身の体系に合わせて、専属の仕立師が仕立て上げて納品するということです。
特に小柄な方や、身長が165㎝以上ある方、または、ふくよかな体系の方は、既製品よりもお仕立てを加えた方がだんぜん着易くて、気持ちのいい浴衣時間を過ごせます。
そこで気にかかるのはお仕立て代かと思います。
浴衣地の素材によってお仕立て代が変わりますが、9,500円と10,800円の2種類で対応させていただいています。
お仕立ての期間は一週間から10日間くらい必要です。
海外縫製でないのでご安心していただけることでしょう。
それと量販店との違いは、素材の質や模様の付け方に味があるということです。
特に着やすさと暑さ対策を追求した素材を取り上げていて、ゆかたの一流ブランドをセレクトした品揃えの中から、ご自身のご要望を聞きながらコーディネートを作り上げていく面白を体験することができます。
専門家の技とオンリーワンのお見立てを提供しておりますが、この点が洋服の選び方と大きく違うところで、着物の世界から離れていると、プロのアドバイスはとても重要なポイントかと考えています。
来る夏をゆかたで輝いでみたいと思っていらっしゃる貴女。是非、参考にされてみてください。
難しい話はここまでにして、綿麻の絞りの着物をコーディネートしてみました。
水色の色に千鳥柄を絞った涼しげな夏着物を博多織の紗の八寸帯でコーディネート。
爽やかな感じで素敵でしょ・・・
こちらの着物を浴衣としてコーディネートしてみましょう。
黄色のグラデーション浴衣帯を合わせるとおしゃれなで浴衣に早変わり・・・
用途に合わせて帯の種類を変えていただければ、夏の楽しみ方も広がる着物です。
おまけに、この浴衣帯は一枚仕立てになった博多織の単衣帯ですが、反対側(裏側)はグレーと黄色の縞柄になっていて、一本で趣を変えることができるリバーシブルのシルク帯です。
博多織の帯は織糸の密度が濃く、一度帯の形を整えると、帯の形が崩れたり緩んでこないのが特徴かと思います。
このような質の高い浴衣帯が年々少なくなりつつありますが、これも浴衣にこだわる専門店ならでの品揃え。
一度締められると軽さと締めは一級品で、化繊の帯が物足りなるかもしれませんね。
一つのゆかたの楽しみ方を紹介させていただきましたが、ゆかたの価値を価格で判断されるのか、おしゃれなコーディネートに重点を置くかで、訪ねるショップが変わるかと思います。
私の店は路面店にある小さな店ですが、ゆかたには並々ならぬこだわりがあって着物業界の発展のためにも量販店には負けたくありません。
近くにお越しの際には、気軽に覗いてみてください。
それではこれにて・・・
お休みなさい。