寒い冬に適した雨草履とゴマアザラシの草履・私流の考え方でおしゃれを紐解いてみました

♥ 日が沈むと一段と気温が低くなった感じで底冷えがします。

天気が荒れてないことが救いですが、これから雨風や雪などの冬将軍と向かい合わなければならないかと思うと憂うつになります。

時節柄、忘年会やクリスマスパーティーなどで盛り上がる頃ですが、中には着物でイベントに参加される方もいらっしゃるのではないでしょうか?

その時の寒さ対策は万全でしょうか?

洋服の世界だと、帽子にコート、マフラーや手袋、ブーツなども欠かせないアイテムかと思いますが、このスタイルを和装に置き換えて考えてみると、意外とおろそかになっているところがあるのではないのかな~

特に、注目したいのが草履です。

底冷えがする時期に足袋を冷たい外気に晒して、普通に履く草履での外出は、冬の時期に適している思いにくいところがあります。

仮に雨や雪が降ってきたとなれば、路面は滑るし、足袋まで濡れることがあれば最悪です。

そのような事態を防ぐ意味でも、つま先にフードが付いた雨草履をお持ちになられていると安心ではないでしょうか?

そこで紹介させていただきたいのが雨草履です。

新しく揃えた品があるもので、それを紹介させていただきたいと思います。

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その映像がここにアップした3足の無地の雨草履です。

仕入れ先に幅2㎝と広い板状の鼻緒ですげた雨草履を見せられて、新しく揃えたものです。

手前左がベージュで、右はソフトな色をしたピンク紫。どちらも鼻緒を共色で組み合わせたもので、奥が墨色の台に鼻緒を薄めの色ですげた品を選んでみました。

DSC_0002amazouri-11.JPGここに判りやすい画像を用意してみましたが、手前の2色は無難に受け入れていただける色ではないかと考えています。

奥の墨色は、おしゃれな感性を持ち合わせた方にお勧めしたい雨草履です。

 

初詣の時や、新年会や初釜などの習い事の席にお履きいただければと考えて品揃えたもので、この雨草履の解釈を冬草履として考えてみてはいかがでしょう。

冷たい外気から足袋を守るための草履であっても違和感はないのでは・・・?

むしろフードがない草履よりも冷たい風の防寒になり冬に適した草履といえます。

そのような捉え方をすれば、雨や雪の日にこだわらなくても気軽に履けるのではないでしょうか?

素材は水に強い合皮で作られていて、お値段は税込¥18.360で店頭に出してみたいと考えています。

サイズは、すべてがフリーサイズです。

DSC_0004amazouri-12.JPG雨草履が無地では面白くないと思われる方には、小紋柄の草履でおしゃれを考えてみるのもよろしいのではないでしょうか?

こちらの草履が以前にも紹介させていただいていますが、お値段は税込¥21.600の品となります。

どちらの品も足の痛みを軽減する工夫がされていて、前ツボが合皮から別珍の布地に変えられていることや、鼻緒の裏と足の接点にクッションのような役目を果たす別珍の布が張られていることです。

別珍はいずれも白地なので、水分を含んでも足袋に色が付くことがありません。

そして鼻緒の幅が広く、面で足を抑える効果があるので、長時間履いていても足の痛みが少ないと考えています。

DSC_0007gomaazarasinozouri-15.JPGまた、純粋に足元の防寒を考えるのであれば、こちらのゴマアザラシの皮を使った草履に敵うものはないでしょう。

勿論雨にも強く、こちらのぞうりは横巻きが合皮で作られた品になります。

お値段は税込¥64.800と高価な品になりますが、ワシントン条約で輸入が規制されていて、流通が少ないことも手にする人の満足度を高めているのではないでしょうか?

参考にされてみてください。

DSC_0003amazouri-14.JPG最後に雨草履とゴマアザラシの裏底の映像です。

どちらも滑り止めになる工夫がされていますが、上段の雨草履は完全防水で、ゴマアザラシは雪道に強い工夫がされています。

参考なればと思いアップしてみました。

これらの商品の間に3万円代の防寒草履があるわけですが、在庫が一足だけになったものでアップすることを控えさせていただきました。

この防寒草履を購入されたお客様がお茶会の席でお履きになられて、周りの人は初めて目にする品に驚かれたそうです。

その草履を手に取って質問攻めに合ったそうですが、とても評判が良かったとの感想をいただくことができました。

たかが草履と意識しないで履いている人が多い中で、その季節に合った、または、気候に適した草履をお履きになることで、ご自身の気遣いが見る人の心を捉えた例かと思いますが、おしゃれの極意は着物や帯でけではないことを 最後にお伝えして今日を閉じるここと致します。
 

それでは、お休みなさい。

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