「春が来たようです」・そして手作りのラブレター作りが始まりました

 外は風もなく温かく太陽も顔を出し、春が静かに近づいていることを肌で感じる一日でした。

雪に悩まされることの少ない冬でしたが、それでもこの2月は雪が降る日が多くてどれだけ春を待ちこがれたことか・・・

合間に外に出て空を見上げることがありますが、下を向くと建ちもの隅から青々とした草が顔を出し始めているのが確認できます。

「また、おまえか~」と呟きながらも、草と春が来たことを喜びあえる関係が不思議に思えます。

この先も冬の寒さが襲う日もあるでしょうが、ようやく長い冬眠に中にいた心も大きなあくびをして春の陽だまりの中に身を置くことでしょう・・・

みんな起きて起きて!

湿っぽいことは忘れて春の風に揺られてみようじゃありませんか?

花も虫も、そして田畑も、輝き始めた春に喜びをグラスに注ぎ乾杯です。

どうしたことでしょ・・・

何一つ変わったこともないのに、自然にこのような言葉が湧き上がり満たされた気持ちでいます。

春の陽気が魔法を運んで来たのかもしれませんね。

DSC_0001edokomonntennnoannnaizilyou.JPG気にかけていた4月の卯月展に向けて、お客様や地域に方々にご案内を入れる販促物の制作に取りかかり始めました。

気の利いたものは作れないもので、アナログでの構成です。

筆とペンを持ち、切り絵をするようにして白紙の紙に文字やイラスト、時には写真を埋めていきます。

気の遠くなる面倒な作業ですが、これが自分に合っていてラブレターを書くような気持ちになれるから好きなんですね~

これも自己満足の世界かと思っていますが、一文字一文字に願いを込め何度も何度も書きなおして作っています。

書き始めの段階で、構成が二転、三転するのではないかと思っていますが、納得にいくものを作ってみたいと考えているところです。

だって、貴女に送るラブレターだからです。

ところで、春の陽気が新しいお客様を運んでくれているのか、昨日は京都からのお客様がありましてね~

金沢に来る用事があり店を覗いてくれたみたいですが、このブログを見ているとのことでした。

そして今日は能登半島にある七尾市からの家族連れのお客様で、お母さんが着られて振袖を娘さんの寸法で縫い直して欲しいとのご相談でした。

お母さんのご実家がこの地域にあることから、お婆ちゃんの口添えで尋ねてくださったのですが、「いいお店に出会えてよかった」と漏らす言葉に嬉しく思った次第です。

店舗が人が集まる街の中心地にあれば、いろんな人が尋ねてこられるのではないかと思いますが、郊外でそれも交通アクセスのよくない田舎に佇む店に、足をお運びいただけることって、この上なく嬉しいものがあります。

そのような機会に恵まれると、お客様の期待を裏切ってはならないと背筋が伸びます。

取り扱う着物や和雑貨、または、物事の考え方が私とよく似た価値観を持たれている人がこの店に集まるのではないかと考えていますが、どんなに時代が変わろうとも、店作りのあり方を変えることなく人に優しい店を築いて行けらたと思っております。

簡単なことではありませんが、素敵な出会いをいただいた笑顔に支えられていることを思わずにはいられません。

そのことに感謝して今日を閉じることと致します。

お休みなさい。

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