涙市は日を追うごとに来客数が少なくなっているものの、それでもお客様は尋ねてくださいます。
とても有り難く思っておりますが、時間を割いてお越しいただいているかと思うとお客様に合った会話を見つけだして間を取り持つのが接客業というものです。
お喋りがじょう舌ではないために、そのことにとても気を遣うものです。
今日はお客様のいない時間帯もあり、開店から閉店時までしゃべりっぱなしということはありませんでしたが、それでもこのような緊張が4日間も続くと疲労度もマックス。
店を閉めるころにはフラフラになります。
着物を脱いで洋服に変えた後は、決まって仰向けになって大の字になることの多い私です。
そして一休みしてからパソコンを動かし始める訳ですが、この時間になると頭の中を支配しはじめるのが、今日の記事のことと夕食のことで、メールからの問い合わせが入っているときは、その返信のことについても気にかかります。
何一つとっても私が選択した仕事だけに、やり終えなくてはなりません。
なのでこの分岐点で、もう一度リセットしてからパソコンと向き合い夜の仕事が始まるんですね~
これもこの仕事の未来を信じ、お客様との信頼を深めるために欠かせないものだと思っているから、気力が途切れないのかもしれません。
そんな私の体を案じてくれていたのか、長女が夕食の弁当を届けてくれましてね~
閉店後に食材の買い物をしなければならないと思っていただけに助かります。
売場の明かり消し、リセットしてからパソコンを動かす前に夕食を済ませておけば、元気も出るかと思って届けられた弁当を開けてみると、
なんと、うな重に野菜サラダとインスタントの味噌汁だったんですね~
元気を付けて欲しいという気持ちがお弁当の中にいっぱい詰まっていて、とても嬉しかったです。
子どもたちに何もしてあげることができないのに、そればかりか力を貸してもらってばかりで手のかっかる父親です。
こんな子どもたちに恵まれたことを幸せに思います。
お客様や仕入れ先、そして子どもたちからも教えられる気遣いに、他人には計れない人生の喜びがあるのでしょう。
これも思いどおりにならない現実があるから、素直に受け止められるのかもしれません。
世の中の不満が七大陸最高峰の山の高さまであったとしても、小さな通いあう心が山をも砕く力になるものだと思いたいです。
明日は涙市の最終日。
溜まった疲れをリセットして、残された一日にベストを尽くしてみます。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






