今日はビフォーアフターと題して西陣袋帯の染め替えを紹介させていただきたいと思います。
ある時、県外のお客様から袋帯の染め替えができないものかと相談をいただきましてね~
それがこちらの袋帯です。
オレンジ系の赤に金糸を使って織られた帯で、今となっては締めることが難しくなり黒地にして欲しいとのご相談でした。
染め替えを専門にしている職先にこの帯を見てもらって、染め替えができるかを調べてもらうと、「できそうです!」との返事をいただくことができたもので黒地に染めることに・・・
そして、その帯が染め上がってきたのです。
別ものの帯にかと思わせる表情に変身しましてね~
モダンでシックな帯に変わり、我ながら驚かせれています。
この後に、帯芯を入れて仕立てを加えなくてはなりませんが、多くの方が帯の染め替えなんてできないと思っていらっしゃるのではないでしょうか?
ちょうどいい機会でもあり、ブログ記事にしたくてお客様の承諾をいただいて、ここにアップさせていただきました。
「こんなことができるんだ~」なんて、画像を比較して驚かれているのではないでしょうか?
よみがえった帯を目にして、ご満足していただけるものになったかと思っています。
このようにして、タンスに眠る着物の再生を依頼されることが増えていて、私としてはできる限りご希望に沿えるように承っておりますが、その過程において予測できない危険が潜んでいることがありましてね~
失敗したこともありますが、この失敗が経験として生かされて、いろんなノウハウを身につけることができた気が致します。
どんなものでも再生ができるとは言えませんが、諦める前に相談をいただければ職先と相談をして判断できるかと考えています。
仕事に入る前にお見積りをさせていただきますので、宜しければ相談してみてください。
S様、映像を使わせていただいて感謝しております。これから仕立を加えて納めたいと考えているので、今しばらくお待ちになってくださいね。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。