浴衣という商材にこだわって取り組んだ6月でしたが、例年よりも来客が少ないもので余計なことを考えてしまいます。
店の提案がお客様が求めていらっしゃることと噛み合っていないのか。それとも、浴衣への魅力が薄らいでいるのだろうか。
見えない敵に悩まされますが、雑念を取り払ってもう一度チャレンジしてみることに・・・
そのためにを自分を信じて、嫁いできた娘たちを愛情を持って綺麗にしてあげることが大切かと思っています。
7月が目の前に迫っていることから、売場のディスプレーを変えることから始めてみました。
娘たちに触れていると、私を飾って欲しいとの声が聞こえて来て、右へ行ったり左に気を取られたりして やたら時間がかかりますが、これが私の家族だと思うと誇らしげに思えるものです。
そして娘たちに呟きます。
お前を欲しいと思ってくれる人が必ず現れると思うから、お客様がお越しになれたら「私を見て!」と、呟くんだぞ・・・
お前はこれまでにない変わった色をしているが、顔映りのいい人が必ずいると思うから、それまで我慢してここに立っているんだぞ・・・
そうそう、お前はこんなに器量がいいのに、どうしてお嫁に行けないのかな~
こんな田舎に来てしまったことを後悔しないように、見せ方を変えてみるから安心していいよ・・・
一人ひとりに表情があって、どの子も可愛い娘です。
この時ばかりは、いろんな声が届いてきて、帯と喧嘩しないようになだめるのに必死になりますが、どうにか模様替えを終わらすことができました。
これが終われば、出会いの場を増やすことを考えてあげなければなりません。
子どもたちの前で荷が思いなん口が裂けても言えないだけに、何が足りないかをもう一度考えてみたいと思っています。
私の仕事は、平凡な時間を和服で異次元の世界へ導くことで、特に女性の方には綺麗な装いを提供することです。
そのことを最も大切にして、その先も娘たちと関わり持ちたいと考えています。
今いる場所で、今あるもので、今できることを問いかけ、夏本番に臨む気持ちが整理できました。
それではこれにて・・・
お休みなさい。