浴衣という商材にこだわって取り組んだ6月でしたが、例年よりも来客が少ないもので余計なことを考えてしまいます。
店の提案がお客様が求めていらっしゃることと噛み合っていないのか。それとも、浴衣への魅力が薄らいでいるのだろうか。
見えない敵に悩まされますが、雑念を取り払ってもう一度チャレンジしてみることに・・・
そのためにを自分を信じて、嫁いできた娘たちを愛情を持って綺麗にしてあげることが大切かと思っています。
7月が目の前に迫っていることから、売場のディスプレーを変えることから始めてみました。
娘たちに触れていると、私を飾って欲しいとの声が聞こえて来て、右へ行ったり左に気を取られたりして やたら時間がかかりますが、これが私の家族だと思うと誇らしげに思えるものです。
そして娘たちに呟きます。
お前を欲しいと思ってくれる人が必ず現れると思うから、お客様がお越しになれたら「私を見て!」と、呟くんだぞ・・・
お前はこれまでにない変わった色をしているが、顔映りのいい人が必ずいると思うから、それまで我慢してここに立っているんだぞ・・・
そうそう、お前はこんなに器量がいいのに、どうしてお嫁に行けないのかな~
こんな田舎に来てしまったことを後悔しないように、見せ方を変えてみるから安心していいよ・・・
一人ひとりに表情があって、どの子も可愛い娘です。
この時ばかりは、いろんな声が届いてきて、帯と喧嘩しないようになだめるのに必死になりますが、どうにか模様替えを終わらすことができました。
これが終われば、出会いの場を増やすことを考えてあげなければなりません。
子どもたちの前で荷が思いなん口が裂けても言えないだけに、何が足りないかをもう一度考えてみたいと思っています。
私の仕事は、平凡な時間を和服で異次元の世界へ導くことで、特に女性の方には綺麗な装いを提供することです。
そのことを最も大切にして、その先も娘たちと関わり持ちたいと考えています。
今いる場所で、今あるもので、今できることを問いかけ、夏本番に臨む気持ちが整理できました。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






