天気予報を聞いていると、いつもの年より冬が来るのが早いとのことですが、お陰様で石川県の地は秋晴れが続いていて、外の日差しの温かさに満足させられています。
しかし、冬将軍がいつ来てもおかしくない時期でもあり、雨やみぞれ、雪対策を考えておかなばなりません。
そこで今日は冷たい風や雨や雪から足を守る、時雨(しぐれ)ぞうりの必要性を語ってみたいと思います。
まず先に、時雨ぞうりを雨草履とも言い、雨や雪から足袋を少しでも濡らさないように、つま先のフードを備え付けた草履のことを言います。
雨の多い梅雨どきにも役立つものですが、冬ともなれば底冷えする寒さが襲うこともあって、防寒を兼ねた足元の番人として、一足備えておきたいものです。
特に冬場は天気が変わりやすく、外出時に雨が降っていなくとも帰宅時に荒れた雨に見舞われることもありがちで、時雨ぞうりを履いていれば、つま先を雨や雪から守れるのではないでしょうか?
その意味でも、時雨ぞうりはこれからの季節の必需品と言えます。
時雨ぞうり特徴としては、水気に強い合皮を使っていて、路面が濡れていても滑らないように底はスパイクのような滑り止めを備えています。
一方、革素材は雨に弱く、帯地のような織物の素材になると水分を吸うことも考えられ、草履の底にいたっては、滑り止めが付いていないために濡れた路面だと滑る危険性があります。
これらのことからも、一般的な草履は雨や雪に適した草履とは言えません。
また、冬でも無理をして履いていると、草履を痛めることも考えられるでしょう。
季節に合った履物が洋装の世界にあるように、和装にも同じようなことが言えることをご理解いただけたのではないでしょうか?
画像にアップさせていただいた時雨ぞうりは、お値段が2万円前後するものですが、雨や冬対策の履物として、一つ、持っていてもいいのではないでしょうか。
その中でも冬の履物として高級感のあるのが、ゴマアザラシの皮を使った防寒草履です。
こちらがその商品ですが、見るからに暖かそうでしょ・・・
実際に暖かな履物で、ワシントン条約でアザラシの輸入が難しくて、市場に少ない草履と言えます。
中には毛染めしたアザラシの草履も存在していますが、こちらは天然のゴマアザラシの毛並みです。
雨にも強いものですが、防寒とい位置づけで作られたものだと解釈していただけた方が、おしゃれな使い方ができるのでは・・・
お値段は6万円以上するものですが、意外と引き合いの多い商品なんですよ。
ということで、今日は冬対策の装いとして、時雨ぞうりとゴマアザラシの防寒草履を紹介してみました。
問題意識の中に取り入れていただけたら嬉しいものがありますが、情報の一つとして参考にされてみてください。
話は変わりますが、夕方に地元新聞社が取材に来ましてね~
その取材とは200回目の「あ・うん」の発行に関心があるみたいで、いろいろ聞かれました。
それが記事になるのかは定かではありませんが、悪い気持ちはしないものです。
どうなることでしょう・・・
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。