新しく揃えた正絹の風呂敷「宝尽くし」と「束ね熨斗」の模様・そして「安心が買える店」って何なのかを考えてみました

  日本の気候が変わってしまったかのような暖かさに大地の草木も季節を勘違いしているのではないかと思いますが、風もなく、澄みきった青空から優しい日の光が私たちの生活に舞い降りていました。

ありえない異常気象が起きているのかもしれないが、その反動の怖さを知っているだけに手放しでは喜べないところがあります。

そんな日のお昼時のこと。

情報紙を配っているときに、玄関先で洗濯ものを干しているお婆ちゃんを見かけたもので、「気持ちのいい天気になりましたね~」と、挨拶すると、お婆ちゃんがその手を止め私に近づいてきて、「いつもならどんよりした天気で寒いのにね~・・・」

会話を交わしたことのない人でしたが、このような会話に結びつくのもお天気のお蔭だったのでしょう。

与えられたホカホカ陽気に心が素直になれる一日だったかもしれませんね。

今日の情報は風呂敷の話です。

数年前からメディアなどで、風呂敷が見直されていることが話題になっていますが、風呂敷を作っているメーカーの話によれば、呉服店さんなどのショップで在庫を持って風呂敷を展開している先が少なくなっていることを聞かされています。

よく似たことが着物業界にも起きていて、着物を着て観光地を歩く人が増えていて、着物が見直されているかのような感覚をお持ちかと思いますが、実態は風呂敷にしても生産量が激減していることを考えると、どこでどうなっているのかと思わずにはいられません。

風呂敷や着物は若い人たちの話題性となるものがあっても、現実は生活に密着しているところまで至っていないのではないでしょうか?

その責任が取り扱う側にあると考えていますが、売れなくなったから取り扱わないという先があっても、メディアで取り上げてもらっているのだから、積極的に取り上げてみたいという先は、ほんのひと握りの店だそうです。

そのようなことを昨日営業に来ていた風呂敷のメーカーさんが言っていました。

そこで現状をどのように捉えるかです。

メディアが採り上げてヒット商品が生まれても、火が付いた商品が永遠にベストセラーになることなんて考えられません。

現代人は移り気で、飽きるのも早いと思わなくてはなりません。

話題性のある商品を取り扱う側として、利益を取ることばかり考えて、商品を育てる行為が欠けているのではないかと思えるところがあり、売れるものに飢えているのが今の呉服店かもしれません。

なので、話題性のあるものに飛びつく傾向があります。

消費者も熱を帯びていることもあり、ある意味ではビジネスチャンスとも言えますが、コロコロ品揃えを変えていては「安心を買える店」とは言いにくいものがあり、専門店としての価値を下げるものになるのではないでしょうか?

垣根を超えて異業種が簡単に取り扱える時代になっただけに、買い手側は「信頼と安心」をなによりも重要視する傾向が強くなっているだけに、ヤドカリのような店作りでは通用しないと考えています。

ここに店作りの分岐点があるように思っています。

今日もある仕入れ先とそのような議論になり、私の考え方に偏りがあることを指摘されましたが、採り上げた以上は腹を括り、湧き上がる商品への想いを伝えていくことが店のファンを作るものだと信じたいです。

風呂敷の話から随分話がそれましたが、近年正絹の風呂敷の生産が少なくなっている中で、魅力的な商品があったもので店の商品にしてみました。

DSC_0002silyoukennfurosiki.JPGそれが80cm幅の宝尽くしのちりめん正絹風呂敷です。

DSC_0003silyoukennfurosiki.JPG生地の風合いが肉厚で、古典柄の定番ともいえるもので、年始の挨拶に使われると素敵でしょうね~

DSC_0004silyoukennfurosiki.JPGそしてもう一品が束ね熨斗〈たばねのし)柄で、どりらも吉祥模様と言えるものです。

DSC_0005 (1)silyoukennfurosiki.JPGお祝い事に菓子折りなどを包み、このような風呂敷でご自身の気持ちを伝えることって、日本の文化そのものだと思いませんか?

DSC_0009 (1)silyoukennfurosiki.JPG特に着物をお召しになられている際には、紙袋よりの正絹の風呂敷がお似合いです。

それは相手を敬う行為でもあり、ご自身の格を上げることにも繋がることでしょう・・・

これも立ち振る舞いの作法かと思いますが、合理的に物事を済ます時代だけにご自身の心をこのような風呂敷で包んでみてください。

必ずた相手に伝わることでしょう。

お値段はいずれも税込¥21.600の品となります。

本日オンラインショップにも載せたので、是非とも新年から使ってみてください。

オンラインショップ 宝尽くし

オンラインショップ 束ね熨斗

今日も記事を書いていて熱くなってしまいましたが、私の想いが伝われば幸せに思います。

それではこれにて・・・
お休みなさい。

きものふくしまへのお問い合わせ

お客様のお見立て相談

きものふくしまオンラインショップ