着終わった後の着物メンテナンスをお受けします・その看板が店頭に立ちました

   明日は地域の小学校の入学式が執り行われるようで、着物をお召しになられる方も多いのではないかと思いますが、あいにくの天気になりそうな気配です。

晴れの日を着物で迎えたいと思っていらっしゃる方には気になるところですが、入学式や花見時期に向かう4月は、気候も良いこともありまして着物を着る方が多いのではないでしょうか?

DSC_0070kimononooteirenokannbann.JPGそこで、着物のお手入れに関する看板を店頭に出してみました。

地域にクリーニング屋さんが数多くありますが、着物になると私たちが専門家ですし、当店が着物のお手入れの仕事をしていることを知らない着物初心者が少なくなく、地域の方に呼びかける意味合いもありまして出した看板です。

特に入学式に着物を着装される方は、事が終わると全てが終わったと思われるのか、着物のお手入れまで気を配る方が少ないようで、何年後かに着る機会が訪れたときに、着物や帯の異常事態に気づいて店に駆け込むケースが見かけられます。

このような場合、年数が経った汚れやシミはお直しのコストが高くつくことがあることを心に留めておいてください。

そこで今日は、着終わった際のチェックポイントをお伝えしておきたいと思います。

  〈汚れが付きやすい箇所〉

・長襦袢に付いている半衿や着物の衿

  これはファンデーションや体内から出る汗(油)が関係しています。

・長襦袢や着物袖の腕首に触れる箇所

  これも体内から出る汗(油)と関係するものです。

・着物の裾(すそ)

  足元の良くない日は雨などの汚れが付きやすい箇所かと考えられます。

・着物の膝辺りに箇所や袖の袂(たもと)

  飲食をされた場合に食べこぼしや着物袖がお料理に触れることが考えられるからです。

以上が普通に来ていて汚れが付きやすい箇所ではないかと考えられますが、素人が汚れを取ろうとすると問題を大きくすることがありえます。

できれば着終わった着物や帯、長襦袢のメンテナンスを専門家に相談されることが得策です。

素人が気が付かない個所もチェックしてくれますし、多少のコストがかかったとしても、綺麗な状態の戻しておくと後に着るときが来ても慌てずにいられるでしょう。

このことが着物の鮮度を低下させないコツです。

近年は着物などにガード加工がかかっているので、コストも低額でお手入れできます。

当店ではパールトン加工を推奨させていただいていて、パールトン加工済みの商品は無料でメンテナンスをさせいただいていますが、他店でお求めになられた品でも平等にメンテナンスができるので気軽に相談してみて下さい。

これまでに数えきれないくらいの汚れ落としをさせていただきましたが、シミ落としの80%近くが衿の汚れ落としです。

汗ジミが月日と共に変色することがあるので、十分気をつけて下さい。

店ではコストのかかるものについては、見積もりを先に取らさせていただき、お客様の判断を仰いでから仕事をさせていただいています。

他にも着物に関したことであれば何でも相談に乗りたいと考えていますので、ご利用いただければと思っております。

店頭に出した看板は、そんな想いがあって出したものですが、ご理解をいただかるものであればいいのですが・・・

とにかく呉服店が少なくなり、常に地域の暮らしに寄り添える店でありたいと考えている私です。

それではこれにて・・・
お休みなさい。

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