今週金曜日からの刺しゅう展に向けて、売場を広げて準備を整えた着物コーナーをどうするか?
店内の模様替えは、会の本丸といえるところまでたどり着くことができました。
今回のテーマとなる刺しゅう作家・森康次さんの作品を核に、他の商品とどのように融合したらいいのかを思案していて、これからが腕の見せ所です。
限られたスペースの中で店の娘たちを綺麗に見せることって、自己満足の世界かと思っていますが、商品が語る売り場を大切にしたくて、気力がなくなりそうになると「もう少し・もう少し」と呟く自分がいます。
娘たちを綺麗に見せる責任があるからで、お客様を迎えられる売場作りに想いを巡らせる時間が好きなのかもしれませんね。
さて今日はおしゃれな帯を2点ばかり紹介してみたいと思います。
その一つが飛び柄の小紋に合わせたペーズリー柄の絞り染めの帯です。
他にはないおしゃれな帯で、背景に映し出された波のような模様も変わっていますが、ペーズリー柄が都会的な感覚があり、とても気に入っております。
これは辻が花を染める作家さんの作品で、デザイン性と色の使い方がとっても素敵でしょ・・・
あっさりした小紋や紬の着物に合わせると輝きを魅せるのではないかと思っていますが、気立てのいい娘に心が奪われています。
そしてもう一点は刺しゅう柄の夏帯です。
会のテーマが刺しゅう展でもあり、森さん作品以外にも刺繍を加えた着物や帯が用意されていて、季節の先取り商品として紹介してみます。
それがこの娘です。
盛夏の絽(ろ)の素材に絞りを入れて団扇柄を刺繍したもので、こちらはエレガンズというよりは、アンティークな古典の香りを匂わせるもので、力強さを感じております。
団扇がすべて刺繍で浮かび上がらせたなんて、信じられないでしょ・・・
これも職人の技かと思っていますが、女性が持ち合わせる色気のようなものを感じるものがあります。
夏の縁日にこの帯を締める女性を見かけたら、「ドキッ!」とさせられそうですが、そんな魅力を秘めた帯だと思っています。
他にもさまさまな商品を用意しておりますが、売り場構成をする上で、あの子も可愛い、この子も可愛い状態になってしまっていて、それだけに売場の作り方が難しくてね~
残された時間はあと二日。
どうか刺しゅう展を楽しみにしていてください。
ところで、ワイドショーでミサイルが北朝鮮から日本に飛んで来た場合のシミュレーションみたいなことをやっているのを見てしまいました。
これまで戦争は他人事のように思っていただけに背筋が寒くなりましたが、こんなことを考えなくてはならない時代になってしまったことが切なくて仕方ありません。
どうして人間は破壊することの選択肢を選ぼうとするのでしょう・・・
どうして破壊力の大きい武器を作ろうとするのでしょう・・・
それを売る国があり、それを買う国があるなんて、何かが間違っている気がしてなりません。
国を守るという大義があるのかもしれませんが、平和に暮らす家族がそのことで命を奪られたときの深い悲しみを もっともっと考えて欲しいです。
どこの国も平民は取り返しがつかない国同士の喧嘩を望んでいないのに・・・
後味の悪い記事で終わることになってしまいましたが、今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






