ようやく刺しゅう展の準備を終えることが出来ました。
今回の展示会は刺しゅう作家をお招きしての開催とあって緊張するものがあります。
と言いますのも、刺しゅう展は私が言い出した企画で、日本工芸会正会員の刺しゅう作家・森康次さんのお力をお借りし、森さんの作品の出品に止まらず、店内でオーダーメイドで日本刺繍半衿作りお願いしたからです。
そのために、明日京都から店にお越しになられます。
先に届いた日本刺繍をするための台。
この台を使って森さんのご指導の下で、お客様に刺繍半衿を作っていただくのですが、沢山の申し込みがあったわけでなく、むしろ、森さんに作っていただきたいと言われる方が多くてね~
お客様には前もって森さんに描いていただいた17柄の図案の中から、お好みの柄を選んでいただいているのですが、せっかくの機会なので、多くの人からご注文をいただけるものであればと考えているところです。
刺しゅう展の期間中でも受け付けることが出来るので、ご相談をいただければ嬉しいのですが・・・
しかし今回のオーダーメイド刺しゅう半衿は、森さんの技を知っていただくためのもので、狙いは刺しゅうされた商品の魅力に迫ることが目的です。
店内には森さんが刺しゅうされた着物や帯が総数で32点並びましたが、お客様と私の想いが噛み合うかが心配でなりません。
どうであれ、明日から刺しゅう展が24日(月)まで開催されます。
森さんは23日(日)まで滞在していただけますので、日本刺繍のことでお尋ねしたいことがあれば、気軽にお話いていただけるかと思っています。
さて、話題は少し変わりますが、現在の私の心境をある柄で映し出すものがありまして、それを用いて着物コーディネートしてみました。
それは「幸せの青い鳥」です。
それがこちらのコーディネートです。
幸せの青い鳥は小格子柄の小紋に合わせた帯のことで、趣が変わっていて楽しい気持ちになるでしょ・・・
今回の刺しゅう展は森さんの作品だけでなく、仕入れ先で作られた品も紹介したいと思っていまして、その中の一品になります。
正確にはパッチワークされた帯で、刺しゅうと言えるものではありませんが、模様の立体感が刺しゅうと似たところがあり、刺しゅう展の中で取り上げたものです。
古典柄に捉われない遊び感覚が着物の装いを楽しくするものがあり、新しい感性の持ち主の方にお勧めしたいな~
そして、こちらの部分が腹になります。
帯〆帯揚げの色で少し大人っぽくさせていただきましたが、若い年齢層の着こなしかと思っています。
「幸せの青い鳥」、いいでしょ・・・
この帯がかもし出す青い鳥と私が願う青い鳥では、少しニュアンスが違うものですが、おしゃれ感を感じるものがあり紹介させていただきました。
会期中に「幸せの青い鳥」が舞い込んでくれるといいのですが・・・
そして今日は亡き妻の誕生日でした。
毎年妻の誕生日近くには「卯月展」を開催していて、妻に誕生日プレゼントを考える余裕がなくて生活を送ってきたように思います。
今も元気でいたらな58歳になったところです。
毎日顔を合わせていたときは、柔らかな心を持てなかったのに、妻が目の前にいなくなると愛おしく感じるもので、どれだけ時間が過ぎてもその気持ちだけは変わりません。
それに次女に二人目の赤ちゃんが生まれたこともあり、報告も兼ねて誕生日のプレゼントを届けてまいりました。
今もお母さんが元気だったら、仕事と孫たちのことでパニックになっていたでしょうが、そこが男と女の違いかと思っています。
娘たちには何の気遣いもしてやれませんが、遠くからでもいいから守ってやってくださいね。
ささやかだけど、僕の気持ちを受け取ってください。
「誕生日おめでとう・・・そして、ありがとう・・・」
いろんな感情が交差する中で明日からの刺しゅう展に臨もうとしていて、心中親やかではありませんが、業界の専門家として真摯にお客様に向けあえるように努めたです。
それではこれにて・・・
お休みなさい。