「勇気を出して着付け教室の相談に伺ってみました」そんな率直な新規客の声

  今日は娘たちが店に来ていて、店内はベビーの鳴き声と構って欲しい 孫の音羽もいて賑やかな一日でした。

娘たちが来ると私の苦手な仕事をお願いしたりして、月末の支払い関係の処理は長女に、パソコン関係は次女って感じで力を貸してもらっていますが、呑み込みが早いので大いに助かっています。

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そんな私たち家族のことをよく知っているお客様が、着なくなった子供服を分けて下さる方がいらっしゃいましてね~

そのお客様の行為に甘えさせていただいている訳ですが、数日前にも子供服を届けてくださったものがあり、そのことを二人に伝えると、可愛いと言いながら分けていましたが、こんなにも良くしていただいてとても恐縮している次第です。

そのお客様とは、数年前に着付け教室をしていることを店の折込チラシで知り、尋ねて下さったのが初めての出会いでした。

確か、「勇気を出して着付け教室の相談に伺ってみました。」と言って店に入ってこられたように記憶しておりますが、呉服店は敷居が高くて気軽に覗くことができなかったそうで、とても印象に残る出会いであったことを記憶しています。

今では着付けもマスターされて、着物などもご準備していただき、この店の理解者ともいえるお客様です。

大変お世話になっていながらも何のお返しもできていませんが、昨日、この方と同じような想い持って着付け教室を覗かれた方がいらっしゃいましてね~

その方も、この店で着付け教室をしていることを知っていて、習ってみたいと思う気持ちがあっても、足を踏み入れると物を売りつけられたりするのではないかと思って尋ねる勇気がなくて悶々としていたそうです。

そのことを職場で話すと、同僚の一人が、「安心できる店」だと背中を押してくれたので相談に来たとこを打ち明けてくださったのです。

お客様は年齢も若く、小学5年生のお子様を頭に三女のお母様でいらっしゃって、県外からこの地に引っ越して5年になるそうです。

実家のお母さんが嫁入り仕度に着物をいろいろ用意してくれたものの、親元を離れると着物のことがまったく判らず、それでも着物を着たいと思っても、おしゃれな美容室は着付けをしていない先が多く着物を着れない状態でいたようでした。

末の子が小学校に入学するときには、支度をしてくれた着物を着て入学式に望みたいと考えていて、成長する娘たちにも着物を着せてやりたいと思っていたそうです。

率直な想いを聞かせていただいて、嬉しく思うと同時に考えさせられることが多くありました。

呉服店の存在を知っていても近づけない距離があり、着物がタンスにあっても気軽に着付けの相談ができる先が見当たらないといことが、着物を遠ざけている理由としたら業界人としてこんな悲しいことがありません。

この話をお客様から聞かされて、このようなケースに似た理由で着物が着れない方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?

私たち呉服店はもっと優しく地域の方に寄り添わなくてはならないのですが、どうしてそれが適わないのでしょう。

やるせなくなります。

しばらくの時間でしたが、着付け教室を通していろんな話をさせていただくことができ、お会いした時の緊張感は笑顔に変わっていて、浴衣の着付けから始められることとなりましね~

着物を作ってくださったお母さんも喜んでくださることでしょう。

今回のことで、「安心できる店」だと言ってくださった職場の方に心から感謝申し上げたいと思います。

本当にありがとうございました。

まだまだ、この店が気軽でない店でないことを教えられるものがありましたが、一つ一つ誠実に関わり合いを持つことで、よい印象を持っていただけることを心に留めておかなくてはならないと感じさせられた出会いでもありました。

いろんなことを教えていただいて感謝したいです。

それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。

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