感謝祭を終えて展示会の後始末の日でしたが、開店時からお客様が多くてとても気ぜわしい一日となりました。
そして月末も近くり、12月2日は店が企画したクリスマスパーティーも控えていることから、物事の段取りが半端なくありましてね~
お客様からご相談を受けていることが多くあり、気持ちが休まりませんが、目の前に消化しなくてはならない仕事があるということは、ある意味で幸せなことかと思っている次第です。
そのご相談の一つに、県外から「ゆずの柄」の染帯があったら紹介して欲しいとの依頼を受けていましてね~
珍しい用件の相談かと思いますが、ゆず柄の帯って見かけたことがなくて、職先に尋ねても無いとのことでした。

ゆずの柄の加賀友禅染帯
一つだけ用意することができたのが、この画像にある加賀友禅の染帯。
しかしこの帯を染めた加賀友禅作家さんが業界の重鎮とあって、お高いものになるんですね~
取りあえず画像だけ先に送らされいただきたいと思って、ここにアップさせていただいたものですが、担当者いわく、図案を幾つか提案させていただき、お客様のご要望もお聞きしたうえで、作家さんに描いていただくこともできるので、その選択も伝えて欲しいとのことでした。
まさにオンリーワンのお仕事になる訳ですが、この先、このような誂えが求まられる時代が来るのではないかと思っていましてね~
というのは、新しく着物を用意される方と、そうでない方がハッキリしはじめていて、着物にこだわりを持つ方は個性を大切にされている感じが致します。
それは、オンリーワン的な着こなしに近いものがあって、市場に少ないと言われる品を好まれる傾向にあるのかもしれません。
品質にもこだわり、色柄や、コーディネートにも気を配る着物マニアとも言える人たちが、話題を振りまいていて、そのような着物愛好家に昔ながらの呉服店さんが対応できなくつつあるのではないかと考えています。
そこには、マニア向けの商品が以前ほど作られていない背景があり、誂えという強みを生かした着物専門店さんに魅力を感じていただける時代が来ることでしょう。
私はそのように捉えています。
着物愛好家から認めていただけるまでに、経験と実績が必要で簡単なことではありませんが、残された店の役割かと考えて、もう少し専門的な店が作れたら、もっとこの仕事が面白く思えるようになるのかもしれませんね。
いずれにしても、着物愛好家からのご相談は難しいものばかり・・・
骨が折れますが勉強にもなっているようです。
今日もざわざわと過ぎた一日でしたが、ブログ記事を書き終えることができてホットしています。
明日も忙しい一日になりそうですが、私に合ったスピードで仕事と向き合うことができればと思っているところです。
では、これにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







