お越しなられていたお客様と世間話をしていたときに、平成の時代に戦争が起きなかったことを喜ぶべきではないか。
話題は駆け抜けて来て平成の時代の話になりましたが、勤め人から独立して間なしに平成に変わっただけに、平和な日本と言うよりかは、激動の時代だったように思ってなりません。
思い返せば平成の始まりはバブル絶頂期で、和装業界の鼻息も荒くて勢い付いていた時です。
同業者も多くいましたし、着物の販売を目的とした派手な催事がまかり通った時代でした。
それが平成の年号に変わって、1・2年後にバブルが崩壊しはじめ、和装業界も絶頂期から手のひらを返したようにいばらの道をたどり始めたのも平成の時代です。
力のない店や会社は次々と姿を消し、リストラという経営改善法で、多くの仲間が業界から去っていったのも平成の時代でした。
的を得た言葉でないかもしれないが、平成の31年間の和装業界は、”時代の流れと向き合いながらの経営戦争”といえるでしょう。
その激動の時代を勇敢に駆け抜けた業界人も年を重ねてしまいました。
戦友と思っていた仲間が、平成の終わりに来て次から次へと私の目の前から去っていくから寂しくてしょうがありません。
今日も店に来ていて仕入れ先の担当者から、ある人物が3月末で退社することを聞かされてガッカリさせられました。
美しい着物を取り扱う業界の水面下で起きている現実の出来事だと思うと悲しくなります。
真摯に受け止めて業界に花を咲かせる努力をしなくてはなりませんが、その道筋に笑顔と夢を持って新しい形を探ることが求められているのでしょう。
輝ける一番星は何処に潜んでいるのでしょうか?
いつもそんなことを言い続けていて少しも進歩が見られませんが、時代の流れと戦う平成の時代が終わっても、苦楽を共にする戦友がいなくなったとしても、迷子にならなように未来を語れる自分でいれたらと思っています。
難しい話題を採り上げてしまって、話題にする画像を撮り込むことができませんでした。
昨日娘が撮った帯留めの画像があったので、身分転換が図れるものになればと思いここにアップさせていただきました。
どれもおしゃれが演出できる帯留かと思っていますが、オンラインショップにも載せているので、興味をお持ちでしたら覗いてみてください。
では、今日はこれにてクローズ。
お休みなさい。