学校の卒業式や入学式が近づいていて、この3月はお若いお母さんとの出会いをいただくことが多くなっています。
今日も1歳余りのお子さんを背負ったお母さんが、我が子の卒業式に着物を着たいとのことで、着物コーディネートを見て欲しいと、いくつかの着物と帯に帯〆帯揚げを持ってお越しになられました。
この日のために着付け教室に通って着れるようになったそうですが、着物コーディネートになるとどうしていいか分からないとのことでした。
他にも知り合いからいただいた帯があって、その帯をどのような着物に合わせたらいいかも教えて欲しいとのことでした。
拝見させていただくと着れそうな着物が少なく、銀ネズの色無地があったのでそれで式典を迎えるようにアドバイスさせていただいたのですが、合わせる帯が極端に地味か派手かのどっちかでシックリしません。
そこで帯〆帯揚げや、刺繍半衿に重な衿を使って年齢層を30代前半の装いに変えると、これがなかなかいい感じになりましてね~
お客様もご納得していただくことができて、コーディネートに合わせた小物のご購入をいただくことができました。
ただ一つ気になるのは、色無地にシワガ入っていてお直しをお勧めしたのですが、ご本人さんはこの着物で着付けの練習をしていきたくて手元に置いておきたいとのこと。
そこでアイロンの掛け方を説明させていただいたのですが少し心配です。
店ではお取引のない新規のお客様から着物相談を受けることが多くあり、着物や帯をお持ちいただいた場合に気づくのは畳ジワとカビの発生です。
確率的の高いことを思うと、気づかずに着物を着ている方が随分いらっしゃるのではないかと考えてしまいます。
近く着物を着られるご予定の方は、事前に点検を済ませておくと安心ではないでしょうか?
また、着終わった後のお手入れも忘れないようにして下さい。

色無地をコーディネート・入卒用のママの装い
これは、入卒用のフォーマル着として、色無地を染帯でコーディネートしたものをアップしたものです。
装いの色合いが穏やかな春らしい雰囲気が出ていて都会的な感じがしませんか?

刺繍が入った水色系の染帯
この染帯には金糸で刺繍が入っていて、趣味性よりかはフォーマル着に焦点を合わせて作られた帯です。
袋帯みたいに堅苦しくなく、入学式の控えめな席にピッタリかと思っております。
草履やバッグも含めてトータルコーディネートしてお召しいただくと和装の価値を高めるだけでなく、着ていらっしゃるご本人さんの価値おも高めるのではないでしょうか?
どうか穏やかな春を着物で演じてくてください。
まとまらない記事になりましたが、これで終わることと致します。
では、お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







