「お待たせしました!」と言っていいのかどうか分かりませんが、お客様から木綿の着物を採り上げて欲しいとの声を数年前から聞いていましたが、ようやく納得できる木綿着物の出会いがあり、この度、取り扱ってみることとしました。
当店での木綿の着物となれば、浴衣か奥州小紋や松煙染小紋になり、片貝木綿や綿麻着物も採り上げていますが、それ以上踏み出すことはありませんでした。
その理由の一つに、地方で取り扱っても採算が合わないという考えが胸の奥にあり、仕入先の発表会で新しい木綿着物を見ても心を動かされることがなかったのに、6月の出張で丹後木綿の着物を見たときに、クオリティの高さに驚かされましてね~
これは面白い。
この丹後木綿を採り上げてもいいのではないかと思うところがあって、少しばかり用意してみました。
その中から丹後木綿のポップな縞と、それとは対照的な大人の縞をコーディネートしてみたのでご覧ください。
ポップな縞ですが、このようなレトロ感のある色合と縞が木綿の着物であったなら、着てみたいと思う愛好家がいても不思議ではないと思っています。
レースが入ったリバーシブル半幅帯でコーディネートしてみました。
ワクワクした気分できもの生活を楽しめるのではないかな~
この丹後木綿は織り織のようななめらかな風合いがあり、当初は生地が薄く感じられることがあって、何度も試作品を作っては適度な肉厚を探って作り上げたきものです。
なので目にした感じは木綿の着物とは思えないクオリティです。
裏地を付けないで単衣仕立てにするきもので、お召になれない期間は寒い冬場と、猛暑日のような暑い夏は不向きかもしれません。
この6月なんかはきもの遊びをするのに快適な時期かと思っています。
このような派手な縞は苦手と言われる方には、こちらの縞はいかがでしょう。
画像の中の文字が間違っていますが、これも丹後木綿で琉球絣の名古屋帯でコーディネートさせていただきました。
紺に細い白縞で、これだったら人目を気にしないで着られるのではないでしょうか?
小粋さがあって素敵でしょう・・・
きものの画像を大きくしてみました。
糸の毛羽立ちをガスの炎で取るガスシルケット加工をほどこしているので、裾さばきも良くて楽しんでいただける木綿のきものだと思っています。
気になるのはお値段かと思います。
市場の出したときよりも改善を図っていまして、材料費も値上がりしたこともありデビューしたときよりもお値段が上がっているとのことでした。
そのことを踏まえて、税込み価格¥39,600で店頭に出したいと考えています。
ゆかたの反物のお値段と似た価格で販売した方が需要が伸びると思ってのことで、これくらいのお値段なら冒険できる色や縞を着こなせるのではないでしょうか?
きものが楽しめる幅も広がるだろうし、きもの初心者にとっても手が伸びる価格帯かと考えています。
丹後木綿はどれもが縦縞ですが、きもの入門編としてご自身の体型に合ったオーダーメード仕立てでご準備されてみてください。
帯の合わせ方でも楽しめますし、気分転換も図れてお勧めさせていただきた一品です
気分が向いたら店まで見に来てください。
ということで今日の記事とさせてください。
ではこれにて・・・
お休みなさい。