ブログを投稿し始めてから18年経ちますが、毎日投稿していますのでその情報は膨大な量になります。
それは店の財産になっている言っても過言ではありませんが、時々、過去の記事を見て商品の問い合わせをいただくことがありましてね~
検索で過去の記事がヒットしたのではないかと考えられますが、電話やメールで問い合わせが入ると、いつの記事なのかを確認させていただいてから返事をさせていただくようにしているのですが、多くの場合、お嫁に行っていたり、催事中の商品だったりして、お客様のご要望にお応えできないことが、とても残念でなりません。
そのような中で今年の4月にクリスマス柄として提案させていただいたブログ記事をご覧になられて、商品の問い合わせがありましてね~
記事を確認させていただくと6年前の記事で、お嫁入りしていて在庫にはないが、数か月かかるけれどの同じ商品を創ることを伝えると、そのお客様は、出来上がった帯を見て、思いとは違っていたらキャンセルしたいと言っても筋が通らないでしょ・・・
そんなこんなで見送りとなりましたが、私の好きな柄でもあるので、何かのご縁かもしれないと、店の商品として作ってもらうこととしました。
その商品が昨日店に届きましてね~
【クリスマスの帯「三人の博士Ⅱ」】
それがこちらの商品になります。
作品名は「三人の博士」でリバイバル品ということで「Ⅱ」を最後につけさせていただきました。
こちらの商品はビロードの生地をカットしながら模様箇所だけ残して、模様を整えた後に、金と銀の糸で世空の星を刺繍し、流れ星を描いた金加工箇所は手描きされたものだと思います。
ラクダに乗った三人の博士が砂漠の夜道を歩く様子を描いたものですが、神秘的な構図でとても面白い帯かと思っています。
【お太鼓柄】
お太鼓にした場合の映像です。
帯芯を入れて仕立てるので帯幅はもう少し狭くなりますが、ビロード素材なので光の反射で模様が浮き出たり陰になったりして、静かな表情がこの帯の特徴かと思ってます。
【腹の模様】
腹の部分が流れ星が一つだけ描かれてい想像が広がる大人の帯かと思っています。
さて、こちらの帯がどうしてクリスマスと関係しているかをお伝えしなければなりません。
【どうしてクリスマスの帯なの?】
流れ星が流れる夜空をラクダに乗った3人の人物が描き出されていますが、これは「東方の三博士」(とうほうのさんはかせ)という新約聖書に登場し、イエス・キリストの誕生時にやってきてこれを拝んだとされる人物だそうです。
「どうしてこの帯が・・・?」
そんな疑問にお応えできればと思ってもう少し解説を加えてみます。
聖書によると、東方で星を見てイエス・キリストの誕生を知った3人の博士(カスパール、メルキオール、バルタザール)は、西方に輝く星に導かれてベツレヘム(イエス誕生の地)に向かいました。
祝福を述べるために東方から来た3人の博士は、幼子イエスを拝み、黄金、乳香(香料)、没薬(もつやく/医薬品)を贈り物として献げました。
これらのことから「クリスマスの帯」となったのかと思います。
模様がクリスマスらしくないので、幅広く締めていただけるのではないかな~
6年前から比べると1割近く値上がりしましたが、これからの季節に
楽しんでいただける帯かと思っています。
取りあえず4月にご相談をいただいたお客様には、同じものを準備することができたことをお伝えできればと思ってます。
では今日はこれにて・・・
お休みなさい。