- ほんとんどの仕入先が今日までお盆休みとなっていて、仕事の段取りが出来ないことにストレスを溜めています。
明日から仕入先の担当者と仕事のキャッチボールが出来ると思うと嬉しく思うところがありますが、お盆休みの間にお客様から受けた相談を一つ一つこなしていかなくてはならず、仕事の段取りが問われることとなりそうです。
例年8月は暇な月なんですが、呉服店が少なくなっていることもあるのか新規のお客様相談がいろいろ入ってまいりまして有難く思っています。
今日も長崎県から電話が入ってまいりましたが、その方が話されていたのは、時々このブログをご覧になっているそうで、相談が出来る呉服店さんがいなくなっていて、振袖に合わせる帯のことで問い合わせがありました。
年々県外からの相談が増えていることを考えると、きもの難民が増えていることに気づかされます。
なのに多くの呉服店さんは時代が変ってしまったと口説いてばかりいて、きもの難民を増やしていることに気づいていないことが不思議でなりません。
私は今の店作りが時代に合っているとは少しも思っていなくて、どうしたらきもの知らない人達のお役に立つことで出来るのかを四六時中考えていまして、今できることを労を惜しまず踏み出していることが、新しい人との出会いに繋がっている気がしてなりません。
しかし成果を生み出すのはほんの一握りでしかなく、その積み重ねが店作りの在り方を変えていくものだと考えています。
どのような取り組みをしても“迷い”があるのは真剣に仕事と向き合っているからで、その迷いが追いかけてくるから頑張っていられるのかもしれません。
世の中はこれから秋ヘと向かい始めます。
私の仕事も例外ではなりません。
どのような品揃えがお客様の心を動かすのかを真剣に考えてはいかなくてはなりませんが、同時に全国に店の情報をSMSなどを使って発信していくことも忘れてはなりません。
不器用な私にとっては、一つ一つ積み上げて行くことしかできませんが、心の据えていきたいことは、他店の真似事ではなくて、「ふくしまカラー」を出し切ることかと思っています。
とても負担のかかることですが、秋商戦に向う戦士として自分と戦うことを言い聞かせたながら、迷いと向き合う覚悟でいます。
そして一人のきもの愛好家の役立つ店になれたなら、そこで始めて努力が報われたことになるのでしょう。
現在先取りとなる七五三特集を始めていますが、店頭に出した立て看板とSNSをからの呼び掛けにだけに頼っていて、お客様が興味を持って尋ねてくださることは今のところありません。
それでも情報を出し続けることで、七五三の需要期に入ったときに、ネット検索で店の情報が表示されることがあるので、そのことを大切にしています。
そこで今日は石川県の地元で作られている加賀友禅の四つ身訪問着を紹介させていただきたいと思います。
【加賀友禅四つ身(7・8歳用)訪問着】
この画像が7・8歳用の加賀友禅四つ身訪問着となるもので、模様は「貝箱」という作品名が付けられています。
その上前の画像を写しだしたものです。
加賀友禅は子供物であっても一人の加賀友禅作家が手描きで染め上げたこだわりの品で、どれも一点物となります。
地色は水色で訪問着の裾を同系色の深い色で立体感を持たせた中で、古典柄の「貝桶柄」を四季の花で華やかさを作り出した訪問着かと思っています。
最近の若いお母さんは寒色系の色を好む方が増えていまして、ピンク系でないところが新しい感覚の四つ身かと捉えています。
ここに赤か黒地の帯を向わせせたら可愛い着姿になることでしょう。
女の子の七歳の七五三の着物は必ずしも訪問着でなくてはならないというものではありませんが、訪問着は子供であってもフォーマル着となるので、最高の華やかさを創り出すことができます。
それが加賀友禅となれば、最高のお召し物となることでしょう。
店には四つ身加賀友禅のピンクや黒地も品揃えされてまして、他県ではなかなか目にすることがないこだわりの一品です。
時間があればトータルコーディネートしたかったのですが、ここで加賀友禅訪問着のみの紹介とさせていただきました。
参考にしていただけたら嬉しく思います。
特設会場で紹介させていただいている七五三特集は今月28日までとなっているので、興味をお持ちであれば覗いてみてください。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。