晴天の元、半年に一度の新作発表となる「神無月の会」が幕を開けましたが、思うような結果を残すことは出来ませんでした。
巳年のお正月飾りはオンラインショップの販売もスタートしたこともありまして、それなりの滑り出してでしたが、着物の分野が思うように事を運ぶことが出来ずにいて取り組みの甘さを感じさせられています。
私としてはこれまで店にお越しになったことのない新規のお客様に当店の品揃えをご覧になって欲しく思うところがありましたが、見えない壁があったのか、それとも着物に感じを持っていただける方が少なくなっているのか、枝にはいたように進めない現実に考えさせられるところがありました。
会が始ったばかりなので明日に期待を寄せていますが、路面店の店舗に気軽に足を運ぶというのは生易しいことではないのでしょう。
この部分を変えていかないと販路が広がって行かず、この先の店の経営と直結する課題となので重く受け止めています。
そのような話をそれとなく馴染みのお客様に話すと「福島さんはいつも通りでいれば大丈夫!無理をしたら駄目よ・・・」と言葉を返されましてね~
これまでの店作りとお客様との関係性を諭してくれていたのかと思うところがあり有難く感じた次第です。
勝手な思い込みなのかもしれないが、自分を見失うことなく和の面白さを伝えていける店でありたいものです。
【飛柄小紋を品良くまとめる】
今日は店頭でディスプレーさせていただいているこちらのコーディネートを紹介させていただきます。
どちらも古典柄を品良くまとまたつもりですが、うっとりさせられませんか?
私の大好きな仕入れの品で新しく揃えさせていただいたものです。
【お母様の装い】
一つは白茶色の地色に「菊花文」を飛柄で染めた小紋を織楽浅野さんの名古屋帯で合せたもので、グレー地をベースに「波折り」という模様を銀糸と部分的に金糸で織り込んで文様に立体感を浮かび上がらせた帯でセミフォーマル的な装いに仕上げさせていただきました。
中高年向きの装いとなりますが、お茶時の席になどにお召いただけたら素敵ではないでしょうか。
【可愛さがにじむ古典柄の着こなし】
そしてもう一つは年代がグッと若くなりなすが、10代から30代の方が着こなしていただける古典柄の組み合わせかと思っております。
薄浅葱色の地色に「蝶」の柄を飛ばした小紋にヒワ色の地色に「けまり模様」の染帯でコーディネートしたものですが、可愛さがあって日本髪で着こなした女性を思う浮かべてしまう日本の着物という感じがします。
この二組の装いを初詣に親子で着こなしていただけたら素敵だと思いませんか。
お母様の装いには品の良さをかもし出すものがあり、娘さんは“はんなり”した優しさがにじみ出ていて、着物の美しさを伝えるものと云えるでしょう。
好きなことを書かせていただきましたが参考していただけたら幸いに思います。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。