大島紬の生地に刺繍を加えた訪問着を菱屋善兵衛の袋帯で合せる/呉服店の在り方が変わり始める

大島紬の生地に刺繍を加えた訪問着をコーディネート 着物の着こなし/コーディネート

暇な時ほど私の頭の中は忙しくしていて、次の一手と二手を考えながら仕事をさせていただいています。

それは商いを増やして安定した経営が続けられることを目的としていますが、コロナ禍以降、業界の仕組みを変えてしまって、その後に起きた能登半島地震や物価高の影響から着物業界が元気を失っていることに危機感を覚えていましてね~

今の現状は身を守ることに必死で、きもの愛好家に目を向けているとは云いにくい状況ではないかと思うところがあります。

というのは、コロナ禍が終わりかけた頃から新規できもの相談を頂くことが増えていましてね~

時々、新規のお客様からお話しを聞くことがあり、その話から、これまでお取引をしていた呉服店が廃業していて、相談できる店がなくなってしまったことを言われます。

その方と店を結びつけているのは、ネットからの検索からこの店の存在を知ったとのことです。

メールやLINEから相談を頂いたり、直接店を尋ねてくださったりお電話をいただくこともありますが、微力ながらお客様のご要望にお応えできたときは、この仕事を続けていて良かったと喜びを感じる次第です。

このような経験から、全国には「きもの難民」と云える方が沢山いらっしゃるのではないかと思い始めましてね~

半衿の取付けができない。
子どもの着物の縫い上げができない。
タンスの中にある着物と帯のコーディネートが分らない。
帯〆と帯揚げの合せ方が分らない。
着物を着る機会があるが、何を着たらいいのかが分らない。
着物の寸法直しや洗濯を何処で持っていったらいいか分らない。

このような相談が最も多いわけですが、時々、着物や帯のご注文を頂くこともありまして、このような小さな店でも頼りにしていただけることに喜びを感じています。

このような新しい出会いをいただくことで、仕事の向き合う気持が少しずつ変わり始めましてね~

商いを増やすというのは、お客様のお役に立つ仕事をすることが大前提で、どのような取り組み方がお客様の喜びに繋がるのだろうか。

そこには信頼と安心がなくては成り立たないので、駆け引きのない関係性を心がけるようにしています。

お客様の目線に立って物事を考えられる店になれたらと、言葉よりも行動が分りやすいのではないかと思うところがありまして努力を惜しまないようにしています。

この話はここまでとして、来る23日の「ゆかたの夕べ」の参加者の募集を今日で締め切りました。

目標としていた40名には届きませんでしたが、私達も含めて39名で開く着物の集いとなりました。

今回は新しいお客様の参加が多くあり、プレッシャーを感じていますが、楽しい時間を過ごしていただけるように準備を進めたいと思っています。

【大島紬の生地に刺繍を加えた訪問着をコーディネート】

大島紬の生地に刺繍を加えた訪問着をコーディネート

こちら着物コーディネートは大島紬に刺繍で模様を起した訪問着になります。

【菱屋善兵衛の幾何学模様の袋帯で合せる】

菱屋善兵衛の幾何学模様の袋帯で合せる

その訪問着を菱屋善兵衛の袋帯で合せてみました。

同系色の色合いとなりましたが、帯の幾何学模様に不思議な力があるように思えて組み合わせてみました。

【大島紬の色を束ねて織った生地に刺繍を加えて着物】

大島紬の色を束ねて織った生地に刺繍を加えて着物

変わっているのは帯だけではありません。

この大島紬は紬糸を束ねて編んだように見える生地に刺繍を加えていて、透けても見える着物なんですね~

着物の裏地にカラーの胴裏をセレクトしていただいて、袷の着物にするとのことで、とても珍しい訪問着を云えるでしょう。

23日のゆかたの夕べにて、菱屋善兵衛の帯をプレゼンさせていただくつもりでいまして、この大島紬の訪問着も展示させていただきたいと考えています。

それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

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