市内の仕入れ先で2019年の新作ゆかたが発表になりました。
この時期に発表されるゆかたは私たちの業界でいうブランド物で、呉服店さんから注文が入った数を目安に商品が作られるため、夏本番を前に新作ゆかたをセレクトしておかなくてはなりません。
選ぶ側として気分転換が図れて楽しめますが、年々、浴衣の販売力が低下していることから、店作りのコンセプトを明確にした品揃えをしないと、新規のお客様を惹きつけることができないと思っている者の一人です。
言葉を変えるなら、浴衣ファンの物選びの選択肢が広がっていて、ネットであったりレンタルであったり、浴衣市場にいろんな業種が入り込んでいて、注目していただける店をどのようにして組み立てていくかが仕入れ係に課せられたミッションと言えます。
浴衣のファションリーダーと称されている撫松庵浴衣も発表さていましたが、他にもブランドゆかたが数多く紹介されていまして、その中から何をセレクトするかが明暗を分ける出会いの場と言えるでしょう。
古典柄の三勝さんの浴衣も沢山並んでいて、何を採りあげたらいいかを迷います。
どのブランドを問わず、反物かプレタ対応(仕立て上がり)のどちらかで注文を入れることができる新作発表会で、焦点が合うまで時間がかかりましたが、今年もブランド名を気にせずに、大人の浴衣といえるものを格にして、お客様の体型に合った寸法で着ていただくことができる反物で注文を入れさせていただきました。
娘の意見も聞きたくて一緒に向かう予定でいたのですが、孫が熱を出して保育所を休んだとの連絡が入り、今年も自分の目を信じてセレクトしました。
次は2月の京都出張にて、竺仙さんなどの趣の違った浴衣をセレクトしたいと考えていますが、現実は甘くないのに、あれこれ考えながら仕入に集中できる瞬間が最も楽しいといえるのかも・・・
今月も終わりに近づいていて穏やかな心境ではありませんでしたが、今日は天気も晴れていて初夏気分になれた一日だったかもしれません。
気分転換が図れましたが、今年の夏はどんな物語が待ち受けているのでしょう。
ワクワク・ドキドキが伝えられる店にしたいと思っていますが、これも今回の仕込みしだい。
どうか楽しみにしていてください。
では、これにて・・・
お休みなさい