7月に近づくにつれてお客様の来店が少なくなっていて悲しくなります。
夏のイベントや行事がなくなるということは夏きものや浴衣を着る機会を失うということで、夏物にこだわる店として緊急事態。
新たな戦略を打ち出せないままにいますが、気持ちを奮い立たせて次なるステージに向かわなくてはなりません。
それは間近に迫る7月の店作りに対する心の持ち方です。
毎年7月は決算を前にして「涙市」を開催していますが、今年は東京オリンピックと涙市の日程が重なることもありまして、一週間早い16日(金)から開催させていただくことにしました。
そして数日前に「涙市のチラシ」と7月号の情報誌「あ・うん」を用意することが出来ました。

7月の情報誌と涙市のチラシ
この涙市は決算を控えていることもあり、在庫を少なくし、そして売上を立てることを目的とするもので、毎年年に一度だけ割引セールを7月に開催するものです。
これまで「決算は辛い」をサブタイトルにしていましたが、長引くコロナ禍で来客数の減少や夏物も不振であることから、初めて「コロナ禍は辛い」に変えました。
消化不良になっているゆかたや下駄やカゴなどの在庫を少なくしなければなりませんし、奥にしまっている秋冬物の着物や帯も店頭に出し、仕入先の協賛もいただいて、涙を流す割引価格で販売させていただきたいと思っています。
こてまで涙市を5日間の開催にしていたのですが、翌週の22日(木)がら4連休となることから25日(日)までの10日間の開催とさせていただきます。
そして7月号の情報誌「あ・うん」も用意することができて、チラシと2点セットでお客様に案内を入れ始めたところです。
涙市に向けての情報をこのブログからもお伝えできればと考えていますが、割引することのない魅力的な商品がリーズナブルな価格で発表させていただきますので楽しみにしていてください。
さて、6月も終わろうとしていて、今月30日で一年の半分が終わることになります。
その6月30日は、「名越の祓(なごしのはらえ)」と言って、半年分の罪や穢れ(けがれ)を落とす日本古来の神事の日です。
新年に新しい気持ちでスタートしても、その想いも薄らいでくるころで、それだなくてもコロナ禍で辛いことが多くあったのではないでしょうか?
身を守るために嘘をつくこともあれば、運悪く事故に遭ったり、中にはコロナに感染された方もいらっしゃるかもしれません。
こうしてたまった半年分の罪や穢れを落とそうというのが名越の祓だそうです。
神社の鳥居や拝殿に茅(かや)で作った茅の輪(ちのわ)が置かれ、それをくぐって身を清めると共に病気や災害から逃れようという神事ですが、今年はコロナ感染が治まっていないこともあり、神事に頼ることがあってもいいのではないでしょうか。
この半年間を振り返ってみれば、コロナ禍に振る舞わされていて自分を見失うこともしばしば。
自分に対する言い訳も少なくなくて、新年に誓った想いは何処へやら。
そんな自分を見直す意味でも、心をリセットして力が湧く言葉を探してみたいと思っています。
その機会が「涙市」にあると自分に問いかけたいです。
名越の祓の捉え方とは少し異なりますが、住み着こうとしている弱さを取払う機会にしたいものです。
でがこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







