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今月26日から始める「決算の会」のご案内が遅れていることから朝早くからお客様回り。
午後も必死で外回りをして店に戻りや否や、どういう訳か、お客様が次から次と来店されて大忙し。
何を言いたいかと申しますと、閉店前に完全燃焼してしまいまして、記事をアップする気力がなくなってしまいました。
こんな日の投稿は辛いな~
口説いてしまいましたが、今日は留袖に合わせる礼装用長襦袢のお話です。
礼装用長襦袢とは、家紋が五つ入った黒留袖と喪服(黒紋付)の下に着る長襦袢のことをいいます。
この礼装の着物に合わせる長襦袢には決まる事があるんですね~
冠婚葬祭の場合の長襦袢は、すべて白色なんですよ・・・
例えばこのような白い長襦袢です。
左側①の流水の地紋が入ったもので、右側②が道長取り(きちながどり)の地紋に金の縫い取り入っています。
それでは皆さんに質問です。
先程、黒留袖と喪服に合わせる白襦袢であることをお話ししましたが、白ければどちらも間に合うというものではありません。
①と②の長襦袢だったら着物との組み合わせがよくないのはどれでしょうか・・・
■ 黒留袖(お目出度い場に着る着物)・・・①・②もOk
■ 喪服(悲しい席に着る着物)・・・①はOK ②は×
何故、喪服には②の長l襦袢がふさわしくないのかお判りになりますか・・・
それは、お目出度い色とされている「金」が入っているからです。
この考え方は地紋でも同じ事が言えます。
例えば鶴や松などの吉祥柄(縁起のいい柄)の地紋が入っていればお目出度い席に合わせる長襦袢だと考えてください。
なので、喪服に合わせる白い襦袢はお目出度い柄を避けることが肝心です。
そうなると、①の長襦袢は慶弔どちらも使えるということになるんですね~
黒留袖を着終え、丸洗いをして欲しい言って、黒留袖とピンク系の色が付いた長襦袢をお持ちになられる人が時々いらっしゃいます。
その時に、合わせかたが間違っていることをお話しさせていただくと、ほとんどのかたが知らなかった~
教えてもらっていれば、タンスの中に白い襦袢があったのに・・・
間違っていたことを知らされると恥ずかしそうにされますが、これと似た話は喪服の場合でもあります。
どうかご注意ください。
次は、日を改めて合わせる帯〆や帯揚げのことを書きたいと思っています。
新しく書いた記事をここに張り付けておきます。
言葉が足りないところがあったかもしれませんが、礼装着と長襦袢の関係がお解りいただけたでしょうか・・・
解りにくい点がありましたら気軽にお尋ねください。
以前に書いた関連記事をリンクしておきます。
今日の記事を書いた理由は、着物を知らない人がネットを使い情報を集めている現実があり、少しでもお役に立つ情報を出すことで、店との繋がりが増すと考えてのことです。
だけど、いざ書いてみようと思うと頭を使うものです。
一日分のエネルギーを完全に使い果たしてしまいました。
それに仕事とはまったく違う私事、娘の結婚式の段取りも同時進行で動いていて、気持ちの休まる時間がありません。
目の前で起きていることを一つ一つ片付けていくことが、後に成果として実を結ぶと信じていますが、
今は忍耐なのかも・・・
投稿が遅くなってしまいました。
これで終わりに致します。
では、お休みなさい。