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曇り空の中、卯月展の情報を手に朝から外回りです。
風は冷たくも春の訪れを待っていたのは私だけではありません。
雪解けと共に野山には新しい命が芽生え、殺風景だった木々が色づき始めています。
そこで、今日は白山市の春をお届したいと思います。
寒さにも負けず、深い緑を背に灯りがついたように桜が咲き始めました。
語らずともその華やかさは、なんといっても春の横綱の花。
周りを明るくし、見る者の心を豊かにしてくれます。
桜の開花はもう少し後みたいですが、ひと足早く咲く桜が私の心に灯りをともします。
ここにも春が・・・
黄色い花を咲かせるレンギョウ。
椿も頑張っています。
そしてモクレンも・・・
紅梅も春の仲間入り。
とにかく大地に眠るカレンダーが、春が来たことを知らせたのか、木々たちが化粧をしはじめ、喜びの声を届けてくれます。
この色のハーモニーに心が踊ります。
そんな華やかかな大地の中で、そっと春を届けてくれている植物がいます。
いました、いました、「つくし」です。
どこにも華がないのに、必死になって空に向き、背伸びしている姿に心が打たれるんだな~
冬の間は雪に押しつぶされて、辛い想いをしていたかもしれない。そんなことを考えると愛おしくてね~
私と似ている気がして、育った環境に共感を覚えます。
田舎の風景っていいでしょ・・・
お客様回りをしながら、豊かな土地で生活が出来る幸せを満喫していました。
そして、店の戻る前に花屋さんで求めたブリザーブドフラワー。
明日30日に退職する仕入れ先の担当者に贈りたいと思い寄ってみたのですが、ブリザーブドフラワー贈り物にされる方が多いようで、薔薇に蝶が舞っている品しか残っていませんでした。
この花を見ると女性が女性に贈る感じですが、贈る相手は60歳を過ぎたおじさんです。
十数年、私の店をサポートしてくれていて、無理をどれだけ聞いてくれたことでしょう~
ベテランさんに甘え、感謝、感謝の付き合いでした。
その彼が、一筋に続けた着物の仕事から離れ、店からも離れるかと思うと寂しくてたまりません。
せめて、私の感謝の気持ちを伝えられたらと思い用意したものです。
「長い間 ありがとうございました」
メッセージカードを添え、おじさんからおじさんへ贈りたいと思っています。
出会いは、人生を豊かにするものですが、その後ろから別れがついて歩きます。
避けて通れない関係ですが、関わりを持った時間を忘れることはないでしょう。
本当にありがとうございました。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。