メールでの着物コーディネートの相談

今日は投稿する時間が遅くなってしまってまい、
記事をどのようにしてまとめようか思案しているところです。

 

実は遥か遠くの方からメールで着物コーディネートの相談を頂きましてね~

その内容を読んで、全国にはこのような相談者が沢山いるのではないかと思い、記事を書いてみることにしました。

 

少し長くなるかもしれませんが、どうかお付き合いをください。

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相談内容は、

11月に友人の結婚式に着物を着ていきたいのだが、どのような着物を着たらよいのかアドバイスが欲しいとの事でした。

そのメールの文面の中には、その時に締める帯を決めていて、帯に合った着物の色合いも知りたい。

近くの着物屋さんを尋ねればいいのだが、高価な着物をすすめられそうで不安である・・・という内容でした。

 

これだけの情報ではお応えができないもので、どのような種類の帯で、どのような着物をお持ちなのかが判らないので、お電話でお尋ねが出来ないものかと返信メールを送ると、

翌日、持っていらっしゃる帯の写真がメールに添付されて送られてきました。

そして、着物がなくてリサイクルショップで探しているというのです。

同時に小物も新しく買い求めたいとのことが付け加えてあり、メールで返信をして欲しいとのことが書いてありました。

 

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メールに添付してあった帯は、このような織り方の「唐織り(からおり)」という種類の古典的な袋帯で、相談者の帯はもう少し派手な色合いのものです。

 

さて、この方の相談にお応えする前に、考えさせられる事が多くありまして、まず先に、その事を書いてみたいと思います。

 

お持ちになっていらっしゃる帯の色合いからして20代の方だと想像するのですが、着物のコーディネートは初心者の方には至難の技です。

 

★ 最初のハードルはTPOです。

今回の場合格調のある唐織の袋帯であることから、結婚式という場を考えると訪問着か附下げがベスト。

ミスの方でしたら振袖でもかまいませんが、これから着物選びをするとなると初心者の方には難しすぎます。

また、色無地という選択肢も考えられます。

しかし、赤や黄色などの華やかな着物の色を持ってこないと、新郎新婦を引き立て役にはなりません。

 

そして、季節的に着物は裏地が付いている袷(あわせ)の着物になります。

注意すべき点は、帯の性格上、小紋や紬はレッドーカードです。

 

★ 二ッ目のハードルは、リサイクルショップで着物を選びたいとなると、着物は仕立て上がっているものだと考えられますが、着物寸法が自分の体に合った寸法であるか、そして、重ね着をする長襦袢とも寸法が合っているかを確かめないとなりません。

 

そのめやすは、ご自身の身長と着物の丈(長さの事)が同じか、それより3~4㎝位長い着物がベターです。

裄(ゆき)は、肩の幅と袖の幅を足した着物寸法のことですが、腕を下げられた状態で腕首位の長さが綺麗になって見えると思います。

 

★ 三ッ目のハードルは、それぞれのパーツの素材を含めた色合いや柄のコーディネートです。

相談者の場合が帯が決まっていることもあり、帯に使われている色を基本に全体の装いにメリハリ、つまり色の強弱を出すことです。

これは感性の世界ですから、言葉では表現しにくいところがあります。

 

ここが一番難しい点で、例えの例で言うと、スーツにスニーカーというような組み合わせにならないとうにしてください。

加えていうのなら、華やかな結婚式という場でもあるので、衿元には重ね衿や刺繍の半衿を添えると豪華になると思います。

 

★ 4ッ目のハードルは着物の装いにかけるご予選です。

送られてきた映像の帯が、しっかりした帯のように思われるので、リーズナブルな化繊の商品は合わないでしょう・・・

また、流行り物の商品もしっくりこないと思います。

限られた予算の中で、綺麗な装いをするとなると難しいところがあるのではないでしょうか・・・・・

ある程度思いきられた方が後悔が少ないと私は考えます。

 

ここで私からのアドバイスですが、勇気を持って専門店さんに相談されることをお勧めします。

それも一件ではなく数件の店を覗いてみて、信頼できる店を探すことです。

 

リサイクルショップであってもかまいませんが、目利きができる専門家がいないと失敗することがあります。

どこのお店もビジネスです。

それなりの説明はしてくださると思いますが、理屈とチューインガムはいつどこでもくっつきます。

 

これから先の事を考えると、この機会に相性の合う、そして願いを叶えてくれるお店を探してみることが得策なように私は思います。

 

投稿までにあまり時間がないので、今日はここまでにさせていただきます。

 

取りあえず投稿を済ませたもので、もう少し書いてみることにしました。

 

着物が好きなのに、相談が出来るお店がないという現実を悲しく思います。

なんでも押しつけるお店側にも問題があることをことを感じてはいますが、どこのお店もそのような性格の店ばかりではありません。

 

ご自身の正直な気持ちを打ち明けることで、親身になって考えてくださるお店が必ずあります。

どうかそのようなお店に出会ったら、笑顔で感謝の気持ちを伝えて上げて下さい。

 

買い物がなくとも、お店側は、お役に立てた喜びでもっとお客様の力になれる店を創りたいと考えるはずです。

そして、そんなお店と関わり合いを持ちながら着物の知識と感性を育てて下さい。

 

加えて言うのなら、このような相談はお電話で出来ると心が通って具体的なアドバイスが出来ると思うのですが・・・・・







 

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