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昨日に続き小春日和を感じる良いお天気になりました。
寒い冬にサンサンと降り注ぐ太陽。
風もなく、静けさの中で疲れた心をほぐしてくれます。
この天気に包まれると、嫌なことがあっても自然と消えてしまうから不思議です。
自然は時として牙を向けることもあるが、癒してくれることもあったりして、人の力では生み出せないエネルギーを感じていました。
そんな日曜日、午後から娘に教えてもらった地域の振袖対象客情報を元に、ご挨拶廻りに歩くことに・・・。
店と関わりを持たない新規の方ばかりです。
地図に印を付けた住宅を探し、車を降りて、玄関のチャイムを押す。
インターホンからは「どちらさま」の声が・・・
名前を名乗ると玄関まで出てきて、お話を聞いてくださる方もいらっしゃいますが、大抵は歓迎される事もなく、会話が続かずに終わってしまうことも少なくありません。
お父さんが出ていらっしゃた時などは最悪です。
要件を奥様に伝えていただきたいのですが、無表情で口を開いてくれないケースが多くギブアップ。
特に振袖の売り込み合戦がエスカレートしているだけに、警戒するのは当然で、わずらわしいセールスが押し掛けて来たと思う事でしょう。
それが現実です。
ところが、中には笑顔で話をしてくださる方が、ほんのわずかですがいらっしゃいます。
それがお断りの内容の会話であっても、清々しを覚えてしまいます。
断られて気持ちがいいとは、商売人としては望ましい感情ではありませんが、ここで言いたい事は「笑顔が持つ力です」。
何件回っても無愛想な応対ばかりだと、気持ちが沈んでしまいます。
ところが、笑顔から始まると緊張の糸が緩んで、和やかな会話になるんですね~・・・
そして、印象に残るものです。
そのような時に、お母さんの笑顔を思い出しましてね~
彼女は誰にでも笑顔を忘れないで、明るく振る舞う女性でした。
思い出すと無性に会いたくなりましてね~
仕事の途中で、お母さんに会いに行ってきました。
墓地はこの雪で人が入った様子もなく、静かに太陽の日差しを受け たたずんでいました。
一歩ずつブーツで雪を踏み固めようやく再会です。
雪を取り払い、周りを綺麗にしてから近況報告。
やはり口説く相手はお母さんしかいません。
手を合わせ、お母さんのあきれた顔を思い出していた私でした。
どれだけ時間が過ぎても、寂しさは変わらないものです。
あの笑顔をもう一度見てみたいな~

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






