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夕方5時頃、携帯に義理の兄から着信履歴が残っていました。
その時、売り場で接客をしていたもので気が付かなかったのですが、お客様がお帰りになられてから、何の用件だったのかと電話を入れてみると、「腰に激痛が走り、動けなくなり救急車を呼んだ。家の戸締りを頼みたい・・・」、というのです。
私はその時、気が動転してしまって・・・
救急車を呼ばなくてはならないくらいの大事件に焦りまくりでした。
ここで私達家族の背景をお話ししておきます。
義理の兄は私と同じ年の55歳。
独身で自宅で大きなスピーカーを作りネット販売をしている職人で、大きな屋敷で一人暮らし。
私は明日の月曜日まで売り出しをしていて、店のスタッフに帰ってもらったばかりの時間で、6時半頃に店を尋ねたい、というお客様からの電話を頂戴していて、来店を待つという状況でした。
長女は或る勉強会いに出かけていて電話が繋がりません。
長男は仕事。
仕事が休みだった次女に電話掛けて妻の実家に行ってもらうことにしました。
詳しい状況が判らないだけに、店を締めて駆けつけたいのですが、催事中とあっては動くこともできず焦るばかり。
しばらくして兄から電話が・・・
サイレンの音が聞こえてくる中で、自分が運ばれる病院名を告げていました。
予約を頂いたお客様は、とても大切な用件でお越しになられるし、どうしょう・・・
何故にそんなに慌てたかというと、午後にお越しになられたお客様が乳癌で入院する話を聞かされ、その後にお越しになられた方も、弟の癌の話。
それに妻の病気が判ったきっかけが、背中の激痛でした。
私の頭の中に「もしかして・・・」
そんな最悪なことを考えている自分がいました。
いろんなことが、頭の中で交差しはじめている時に、長女からの電話。
すぐに病院に駆けつけるように伝え、お客様を待つ私。
そして予定通りお越しになられたお客様の用件が終わると、私も病院へ・・・。
もしものことが現実だったらどうしょう。
そんなことをどうしても考えてしまいます。
病院に着くと、レントゲン検査を済ませ、状況説明が終わったばかりのところで、横になっていたベットから立ち上がろうとしていたところでした。
「どうなの」と尋ねると、ヘルニアの疑いが考られ、内臓には問題がないとの診断で、痛み止めと座薬、シップ薬をもらって、自宅で安静にするようにとのことでした。
命に関わるような大事でなくて安心しました。
毎日、中腰で大きな木材を動かしスピーカーを作っていることが原因なのかもしれません。
しばらく無理はできませんし、家族の中で誰か力を貸す必要があります。
誰もが心をなで下ろす瞬間ではなかったでしょうか。
妻の実家に戻り、娘たちに買って来てもらったお惣菜を病人と共に食べる夜でした。
ということで、随分焦った数時間でした。
今日は写真がありませんが、これにて終了です。
寒くなってきました。
くれぐれも健康にはご配慮してくださいね。
それではお休みなさい。