◆
京都で見てきた荷物が入荷しはじめ、次なる売り場の構想を考えているところです。
ところが、豪雪で肉体労働にあけくれ、頭の細胞を使っていなかったこともあるのか、勘が冴えません。
チョッと疲れたかも・・・
今日は私の大好きな真綿紬をおしゃれな感じにコーディネートしてみました。
ご紹介したいと思います。
それは こちらの写真です。
石川県の地で手引き真綿糸から織られた士乎路(しおじ)紬。
渋い色合いによろけた感じの縞柄、それも縞の色が赤っぽいところが、これまでにはなかった味を出しています。
帯を合わせてみました。
ポイントは春が近付いたことで帯で明るさを出し、着物と帯の中から共通の色を有効に使って、シンプルさを演出してみたことです。
違うアングルから画像を大きくしてみました。
帯に使われている色と着物の色が ほぼ一緒でスッキリした感じに見えるでしょ・・・。
次は帯締めの色です。
この場合、着物や帯の色合いから少し離れた色を持ってくると、おしゃれ感も増すのではないかと考え、ピンク紫にグレーという色で春を意識してみました。
そして遊び心で より一層装いが楽しくなる音符の鼻緒で〆てみました・・・。
とても素敵なコーディネートになったと思いませんか。
これで音楽コンサート鑑賞なんて、とてもおしゃれでしょうね~
さて、ここでもう一つ付け加えたい事は、真綿という上質な士乎路紬の素材です。
手に触れるだけで、つきたてのお餅のような柔らかさを感じ取ることができて、気持ちがいいんですね~
加えて軽いことも真綿紬の特徴で、長時間お召しになっていても、疲れが少ないことでしょう・・・。
足元が良くなるとおしゃれも楽しくなります。
小紋などの染めものも悪くないが、たまには紬で過ごす一日も小洒落ていてよろしいのでは・・・
外が春らしくなったことで、着物姿で遊びに来られた方が午前と午後にそれぞれにありました。
嬉しいではありませんか。
私が待ち望んでいた春をお客様が届けてくれたのでしょう・・・
このような日がいつまでも続くとは思っていませんが、ウキウキした気持ちで仕事ができるようになって喜んでおります。
それでは今日はこれにて終わることに致します。
お休みなさい。