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まずはこの映像から・・・
凄く勢いにある鳳凰(ほうおう)の模様ですが、これは徳川美術館にある狂言装束(きょうげんしょうぞく)の衣裳を元に風呂敷柄にした商品の一つだそうです。
今月発表されたばかりの商品で、この記事を書くにあたり、少し徳川美術館のことや、当時愛用された古典柄のことを勉強してみましたが、難しくて頭に中に入っていきません。
難しいことは避けて、徳川美術館コレクションの衣裳から作られた新作の風呂敷を揃えたもので、先にその商品化らご紹介させていただきます。
・「紫地鳳凰文金襴長絹」(むらさきじほうおうもんちょうけん)
・「黄地枝垂桜に尾長鳥文」(きじしだれざくらにおながどりもん)
・「梔子連雀文堆朱盆」(くちなしれんじゃくもんついしゅぼん)
・「萌黄地水仙牡丹の丸に花熨斗文」もえぎじすいせんぼたんのまるにはなのしもん)
・「海松茶地壺尽文肩衣」(かいまつちゃじつぼつくしもんかたい)
この5点が発表されましたが、これまでにはなかった重々しい柄の風呂敷だとは思いませんか?
さすが徳川家って感じで、物を包む風呂敷というより、インテリアの領域にある風呂敷と言えるかもしれませんね。
素材は綿で幅105㎝の大きさのもので、模様の説明書きも備えた箱入りです。
この春の風呂敷展の新商品として展開したいと考えているところです。
この商品の提案としては、タペストリーやテーブルセンターなど模様を見せる使い方から、贈り物として活用されれるのもよろしいのでは・・・
お値段は税込5,250円となりますが、4月からは税率の関係で5,400円となります。
それにしても見応えのある風呂敷です。
4月の開店20周年祭を控え、時間が取れる時はお客様回りをしています。
店の節目の時でもあり、これまでお伺いをしたことのない先も できる限り足を向け、感謝の気持ちをお伝えするようにしていますが、お客様がとても気持ちよく対応してくださいましてね~
元気をいただいている状態です。
そんなお客様との関係を嬉しく思っているところですが、こても、無理な販売をしてこなかったことが安心というものに繋がっているのではないでしょうか。
勝手な解釈かもしれませんが、そんな気がします。
これまで私は、店の魅力作りにすべての時間を使ってまいりました。
店を覗けばおしゃれな着物や帯がコーディネートされていて、単価の小さな和雑貨も娘のような想いで接し、お越しになられたお客様とは、できる限りゆったりとした時間の中でコミュニケーションを大切にし、ご縁というものを真剣に考えてまいりました。
そして、自分にできることって何だろう~
そこに喜びを求め、たどり着いたのが現在の店です。
お客様の目からすれば、私の自己満足に過ぎないのかもしれませんが、この仕事に誇りを持って取り組んで来た事だけは確かです。
来客が少なければ自分を責め、足りないものを探し、それを必死に補いながら今日までこれたのも、お客様と仕入れ先のお蔭です。
そんな私をお客様は視てくれているのか、みんな優しいんですね~
本当に嬉しく思います。
それだけに、動き始めた20周年催事に対して今の自分に何ができるのか?
目が開いていれば、その事ばかり考えてます。
無理をしていないか?
育てていただいたこの店を、どんな姿で披露したらいいのだろう~
お客様も仕入れ先も心から喜べる形ってなんだろう~
自分が信じていることに迷いはないか・・・
もしも迷いがあるとしたら、信じれるものを今からでもいいから探せ・・・
毎日問いかける日々です。
その問いかけは、お客様の笑顔をいただく度に強くなりますが、何物にも代えがたい体験をさせていただいていると思うと、自分の力になっているのかもしれませんね。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。