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昨日の小学4年生の可愛い二人ずれが今日も買い物に来てくれました。
明日のクリスマスプレゼントに使う品を選びに来てくれたのです。
「クリスマスの商品はないの?」
紹介しようと思っても、小学生のおこずかいで使ってもらえるような商品がありません。
それでもいくつか紹介すると「可愛い~」という声が飛び交います。
諦めた彼女たちは、昨日見ていたメモ帳が集められたコナーの前に立ち「これ400円になる!」
それはふくろうやうさぎを形取ったメモ帳で410円品でした。
10円ぐらいおまけしてあげようかと思いましたが、こんなに小さな年頃から駆引きを覚えてはだめだと思った私は「こんなに早くから値引きの味を覚えたらだめ!」と苦言を・・・
すると一人の子が「私10円持っているよ・・・」
なんと可愛い子たちでしょう・・・
しばらくして一人の子が帯留を見始めましてね~
「ダメダメ。そこは着物を着る人が使い道具だから・・・」
それぞれに物色していましたが、再びメモ帳に吸い寄せられたのか、「これ、一つづつ分けて袋に入れてもらえる・・・」
それがこちらの2種類のメモ帳で、桜柄ワンセットとネコ柄ワンセットです。
お値段はワンセット(3種類)324円の品です。
「これをクリスマスブレゼントにするのか~」そんなことを思った私は、買い物をされた方に添えている「折り紙で作ったようじ入れ」を一ずつ添えてあげることにしました。
その映像がシャツの形をしたようじ入れです。
子どもたちをソファー座らせ、選んだメモ帳に好きなようじ入れを重ね合わせるように言って、その横で私が袋詰めをしていると、
「これ誰が作ったの?」
「パートに来ているお姉さんが作ってくれたんだよ・・・」
「おじさん髪の毛、少ないね~」
「そうよ。毎日苦労しているから髪の毛が少なくなってしまったの!」
そのような話しから私は、「友達をいじめたらだめだぞ・・・」
「いじめていないよ。だけと今日友達とケンカしたけどね・・・」
「そうか~ ケンカはしてもいいけど、いじめたらいかんぞ。そうだ、君たちにおやつをあげよう。」
先日お客様からいただいた洋菓子があったもので、それを差し出すと、
「和菓子かと思った~」
二人とも口が達者で、一つ一つの反応を聞いていると笑いがこぼれてしかたありません。
そんな たわいもない話しをしながらメモ帳以外にも500円ほどの買い物があって、袋に詰めて間違いが起きないようにして手渡すと、
また来るから・・・、お正月が終わってからしょうか、年内にもう一回来るかもしれない!」
そう言って帰るのかと思ったら、「やっぱり、これ買うことにするわ!」
そしてレジのカウンターまで持ってきたのが、こちらの練香の桜の香だったのです(540円の品)
これにはまいりました。
昨日からこの商品を興味深く見ていましたが、4年生の子がこれを手にするとは・・・
「ね~君たち、無駄使いしたらだめだぞ~」
複雑な気持ちでレジを打ちましたが、これが今の小学生かと思うと戸惑いを隠しきれなくてね~
とにかく店内にいる間は、何でもはきはき答えるし、小学生かと思えない素振りに驚かされました。
そして、二人を店から送り出す時に、
変なおじさんやおばさんがいるかもしれないから、だまされないようにしないといかんぞ~
二人は駆け足で店から遠ざかって行きましたが、今度来た時には、買い物をさせないようにして遊んで帰ってもらおうかと思っています。
それにしても可愛い女の子達で、私が言うと変態に思われるかもしれませんが、友達が二人できたような気分にさせられた。
そこには、この子たちの健康的な成長を願う私がいました。
話しは変わります。
今月の初めの顔見世京都ツアーにおいて、お客様に「マイ扇子作り」を体験してもらいました。
数多くある工程の中で、ご自身で絵を描いてもらい、その他の作業を扇子屋さんに任せて仕上げていただくことにしたのですが、そのマイセンスが店に届きましてね~
季節外れですが、見事な仕上がりだったもので紹介したいと思います。(お客様の了解を終えた品3点です。)
初体験でここまで描けるとは思っていなかっただけに、その仕上がりに見とれてしまいました。
センスには香りが染み込めれていて、あおるといい匂いがするんですね~
裏側にもこのような小さな模様を入れた、まさにオンリーワンのセンスです。
お作りになられたお客様と、仕上がりの出来映えに おおいに盛り上がりましたが、満足していただけたのではないかと思っております。
お世話になった方々に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
締めの言葉は、なんといっても「センスがいいでしょ・・・」、この言葉が似合います。
そんなこんなで厳しい世相を忘れさせてもらいましたが、感謝祭も残すところ後一日となりました。
明日は祝日となりますが、最後まで諦めないでベストを尽くしたいと思っています。
それではこれで店じまいです。
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






