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お天気も快復して、私たちに恵みの陽射しを与えてくれたのではないでしょうか?
青空が広がると湿った心も乾くもので、気持ちよくお客様回りに励むことができました。
さて今日の記事は、来る6月20日(土)・21日(日)の二日間にかけて、東京の赤坂の地で、ご当地で染められた加賀友禅と牛首紬を紹介する機会に恵まれたもので、関東方面の方にご案内をさせていただきたいと思います。
主催は地元で加賀友禅を作っているメーカーさんで、創業100周年を記念して東京で初めて開催される展示会です。
会場は加賀料理の料亭「浅田」 (東京都港区赤坂3-6-4) ☎(03)3585-6606
先月、ブログ記事にて詳細を書かせていただいたので、その時の記事を添付させていただきます。
加賀友禅に興味をお持ちでしたら、またとない機会でもあるので覗いてみられてもよろしいのでは・・・
ご案内状を用意しておりますので、ここにご案内をせていただくものです。
この映像は加賀友禅作家・由水十久(ゆうすいとく)さんが牛首紬に創作された染め帯で、ここ数日の間にお嫁に行くことがなければ、東京の会場でご紹介ができるかと考えております。
そして最初の映像は、同じく由水十久さんが訪問着に描かれた上前の模様です。
この話はここで終えることとしまして、今朝入った県外にお住いのお客様からの電話。
8時前のことでした。
店の電話を転送にしてあった携帯に呼び出し音が・・・
電話に出ると昨年お世話になったお客様でした。
そのお客様には、ある不幸な出来事が身の回りで起きていて、店で買い物をされた支払いをしばらく待って欲しいと相談を受けていたお客様です。
私はその方との出逢いを大切にしたくて、お客様の成り行きを静かに見守っている段階なんですが、その方が置かれている状況に「不安でしょうがない」と言って電話をされてきたのです。
複雑な背景があるもので、ここではそれ以上のお話をすることができませんが、涙を含んだ声だったもので、穏やかでないことがすぐに分かりました。
そして私にこう尋ねたのです。
「ふくしまさんはピンチになった時、どのようにして乗り越えられたのですか?」
確かこのようなニュアンスで、私に答えを求められたように思いますが、あまりにも突然のことだっただけに、心が折れてはならないことを何度か申し上げたつもりですが、辻褄が合う話ができか不安でなりません。
もしかしたら、このブログをご覧になられてるかもしれないので、この場を借りて私の気持ちを整理して言葉にしたいと思います。
人には何も悪いこともせず平凡な暮らしをしていても、自分の力量を遥かに超えた不幸な出来事が訪れることがあります。
私もそんな時がありました。
妻がお腹に痛みが走ると言って病院へ行ってきた時のことです。
戻ってきた妻が余命3か月と宣告されたことを妻の口から告げられました。
妻の病気を知らされた時、天と地が反対になり、全てを失ったかのような恐怖感に突き落とされました。
その日から私たち家族の笑顔が消え、冷静な判断ができなくなり、出口のない暗闇のトンネルの中を歩いていた気がします。
そんな時に私を救ってくれたのは、子供たちの存在と妻の悲しみでした。
「自分がしっかりしないと我が家が壊れてしまう。もしもそうなったら、妻はもっともっと深い悲しみに突き落とされるのではないか・・・」
言葉にできない辛さがありましたが、正面から現実を受け止め、今、自分のできることを必死になって考えました。
一人になれる風呂の中で、自分を責めて涙することもありましたが、時計の針を巻き戻すこともできず、残された妻の時間を見守ることしかできませんでした。
そして来る時が来てしまいました。
その時、自分に誓いを立てたのです。
短い人生を捧げてくれた妻に、「自分を選んだことが間違いではなかった」と、あの世で言わせたい。
そのためにも妻の命を無駄にしたくない。
その時に書いた言葉が、目の前の壁に張り出してあります。
負からの挑戦
二人で築いたこの道を耕す 願いというクワを持って
Sさんと私では置かれている環境も立場も違います。
だけど、心も持ち方で見えてくる世界が全く違うことを信じてみてください。
お子様のためにもご自身が家族のキャプテンとなり舵を取ってください。
心の持ち方には、何の経費もかからないので、勇気という仮面をかぶってでも心を折らすことがことがあってはなりません。
どうか何があっても、現実をしっかり受け止めて負けないでください。
必ず笑える日が訪れるに違いありません。
遠くからですが、私はSさんを信じております。
余計なお節介だったかもしれませんが長々と書いてしまいました。
それではこれにて・・・
お休みなさい