今日は2月23日。この日が風呂敷の日であることをご存知でしたか?
「つ(2)つ(2)み(3)=包み」の語呂合わせで京都ふりしき協会が制定したもので、風呂敷は、包みものの形や大きさを問わず自由自在に扱え、また、繰り返し使えて環境保全にも役立つことから、その価値をアピールしとうとの趣旨から設けられたものです。
風呂敷のこだわる店としては見逃せない日です。
これまでにもさまざまな風呂敷をこの場で紹介してまいりましたが、今日は特殊な素材の風呂敷を記事に取り上げてみたいと思います。
それは撥水風呂敷です。
画像にアップした品が水を弾く品でポリエステル100%の素材になります。
手に触れるとツルッとして滑りのいい感触で、生花などの濡れたものを包むときや、カバンの雨よけやそのままバッグに使ってもとろしいですし、シートとしてもお使いになれます。
私などは、お昼の給食弁当を食べ逃すことがあり、自宅に持ち帰り夕食としていただくことがあります。
その際にお弁当を綿の風呂敷に包んで持ち帰るのですが、運び方が悪いと汁がにじみ出ることがありましてね~
気が付くと輪ジミになっていて、そんな時にも、このような撥水風呂敷は便利かと思っております。
私の例えは品のいい使い方とはいえませんが、ライフワークの中で考えてみると、使い道が広がるのではないでしょうか?
大きさは68㎝幅で、税込2,160円の品となります。
同じ素材でもう少し大きな物として100㎝幅のものもあります。
それがこちらで、パープルとピンクのドロップ柄です。
この風呂敷を芝生に敷いて、その上に孫たちを座らせた映像を販促に使ってみてはどうかと、娘からの提案がありましたが、タイミングが合わず撮影をしていませんが、「かさ」がないのものこの風呂敷の特徴かと考えています。
お値段は税込3,240円の品となります。
店では風呂敷の特集をしているところで、その他にも、いろんな種類を品揃えして新しい使い方の提案をしています。
参考になるかと思うところがあり、是非、覗いていただければ幸いです。
ところで、銀行さんの話によれば北陸の経済は上向いているとのことです。
北陸新幹線やNHKの朝の連続テレビ小説「まれ」効果もあるのでしょうが、「呉服」に関しては蚊帳の外と言いたいところがあります。
実に悩ましいところで、業界内でも明るい話題を聞くことが少なくなりました。
どこの店も迷っているのが実情かと思いますが、昨日、仕入れ先のから興味深い話を聞いたもので、その話題を取り上げてみたいと思います。
今の和装業界に一石を投じているのがカジュアル派の20代~30代の着物愛好家の動きです。
お手軽感のある着物を観光地などで着物体験をする若者が増えていて、行き交う人たちに目を潤すところがあり、その姿を見て、和服ブームだと捉えている方も少なくないと思います。
これは否定できない現実で、その供給先の多くはレンタル着物やリサイクルショップであったり、家族のタンスに眠る着物を活用させている方が多く、その需要を意識して数万円の着物を揃えて店舗やネットで店作りをされる店も増えて来ていることを聞いております。
そのような背景がある中で、地方の呉服店さんで、後継者の若い夫婦がリーズナブルな木綿の着物やプレタ着物にシフトを変えた店があるそうです。
すると、これまで数十万の着物を買ってくださっていたお客様が離れ、若い年代層が顧客に増えたものの、売れる点数は以前と同じで、安価な商品でもあることから売り上げが落ち込み経営が難しくなったそうです。
そこで、再び元に戻そうと努力をしているそうですが、一度離れたお客様が戻らず苦労されていることを聞きました。
新しい試みが裏目に出た例かと思いますが、人口の少ない土地で若い年代層を掴むには、他店にない魅力を育てるか、ネットを生かした戦略がないと、経営が立ち行かないところがあるのではないでしょうか?
その話を聞いて思ったことは、店の歴史と経験を生かし、狙う年代層を40代~60代の着物に憧れを持つカジュアル層に絞り込んだ店作りに情熱を傾けた方が前向きな考え方ではなかったかと思うところがありました。
どちらの道を選択しても心労がありますが、レンタルショップやリサイクルショップが勢い付いている市場に足を踏み入れるよりも、呉服店離れしている層と向き合いセンスと質の高いサービスに知恵を使った方が喜びが多いのではないでしょうか?
市場の流れは無視できませんが、誰もがその流れに飛び込んでしまっては資本力のある所に呑み込まれてしまいます。
あくまでの参考にして、自らの店の特徴を育てるところに、新しい着物ファンが近づいて来るように思うのですが・・・
そのためにも、揺るがぬ信念と覚悟が求められるのではないでしょうか?
それではこれにて・・・
お休みなさい。