東京から応援に駆けつけてくださった染師の根橋さんが本日お戻りになられました。
このような小さな家業店に、お力をお借りすることができたことを光栄に思うと同時に、江戸小紋展の格を上げることができたことをとても有り難く思っております。
心より感謝申し上げるしだいです。
ありがとうございました。
そして江戸小紋展は残すところあと一日なりましたが、今日は会期中の中で最もお客様が少なくて、ある意味で腰を据えて接客ができた日かと思っております。
お客様が多いと十分な接客ができないし、お客様が少ないと不安な気持ちになったりして、身勝手な経営者であることを思わないではありませんが、その前に、私に店を信頼してご相談をいただけたことを何よりの大切にしなくてはなりません。
特に江戸小紋となると、市場にはいろんな商品が流通しているだけに、伝統的な技に理解を深めるきっかけになったことを嬉しく思っています。
最後まで息を抜くことはできませんが、残された一日を有意義な日としたい、そんな気持ちで店を閉める私でした。
今回も新規のお客様が何人も訪れてくださいました。
その方々が言葉にするのは、他に展示会の品揃えと全く違うことを口にされます。
私としては他店の展示会を覗いてことがないのでよく判りませんが、「眺めているだけでも癒される」と言われた方もいらっしゃって、お客様に負担を掛けずに接客ができているとしたら、喜ばしいことではないかと感じるものがあります。
この業界は一般の方々からは敷居が高いと思われているだけに、気持ちよく店を後にすることができたとしたら、次のご来店が望める可能性があるからです。
この点を私は大切にしたいと思っていて、この地域に私の店があることを示す行為と継続する意味を持つものだと考えています。
綺麗ことで経営が成り立つものではありませんが、私が目指したい店がそこにあることを心の留めて、残された一日に全ての力を注いてみるつむりでいます。
それではこれにて・・・
お休みなさい。