これは床の間に飾られた「飾扇」で、扇子の大きさと墨で描いたアートの迫力に圧倒させられました。
月と滝をイメージしたものではないかと思われますが、こちらの作品は店のお客様でもある、墨アーティスト・小泉景鶴(こいづみけいかく)さんの個展が開かれていた会場で目に触れたものです。
書道家かと思っていたら、墨で独創的な作品を紹介していらっしゃって、新しい日本文化に立ち向かう姿勢に刺激されれるものがありました。
その彼は、4県にまたがる白山(2702メートル)開山1300年を記念したPRポスターの文字を書かれた方でもあります。
私の仕事とは道は違えでも、一人で頑張っている姿に感銘するものがあり紹介させていただいた次第です。
小泉さんの個展は6月18日まで白山吉野の吉野工芸の里で開かれているので、お近くの人は覗かれてみてもよろしいのでは・・・
では、今日の投稿です。
ここしばらく朝晩の肌寒さが続いていて、今日は朝から雨模様。
夏に向けての勢いになかなか乗れませんが、今の時期は単衣時でもあるのでおしゃれな着物コーディネートを紹介してみましょう。
セレクトしたのは色合いの浅い白茶系の飛び柄の小紋をチョコレート色の染帯で組み合わせたものです。
優しい色合いの着物に深い色合いの帯を合わせるとおしゃれ感が出るものですが、こちらの組合せは、おしゃれ感に加えてエレガンスな上品さがあると思いませんか?
その魅力を引き出しているのは合わせた帯にあるのではないでしょうか。
この帯は同じ模様をすき間なく帯地全部に染めた全通という種類の帯で、腹も同じ模様が続いています。
なので、ふくよかな方です帯柄を気にしないで締められます。
単衣時期に帯の地色が濃く感じても、文様の白場が多くあり、花柄の先には部分的に爽やかな水色で彩られていて、着姿が強くあたらないのも見逃せません。
一言で言えば、魅力的な大人の組み合わせです。
今日は夜の着付け教室が開かれていて、記事に集中できませんでした。
言葉が足りなかったかもしれませんが、これで終わらせていただきます。
では、お休みなさい。