京都は気温が35℃近くありまして、とても蒸し暑い日となりました。
いつもと変わらず仕入れ先を回ってまいりましたが、着物関係の仕入れ先にはお客様が少なく、夏場の現状がうかがえるものがありましたが、和雑貨を取り上げている仕入れ先には賑わいがあったのではないでしょうか?
それは来年の干支になる「戌」(いぬ)の飾り物が発表となったからです。
過行く時の速さを感じますが、数社で同時にセレクトしておかないと全体像の品揃えが掴めないこともあり、干支飾りを手配してきました。
その一つが古布使いの木目込み人形の「戌」です。
メーカーサイドの数量が限定されているだけに、早めに押さえておかなくてはなりません。
こちらの木目込み人形の「柴犬」ですが、愛嬌があって一目ぼれしてしまいました。
他にもお手ごろ感のある張子やちりめん細工など20アイテムを超える品を選んでまいりましたが、干支が「戌」という身近な動物とあって期待が持てそうです。
店に並ぶのは10月に下旬頃となりそうですが、楽しみにしていてください。
ところで、和装業界においては明るいニュースが乏しくてね~
夏場の要となるゆかたも例年と比較すると消費者の始動が遅いとの話でしたが、はたしてその見解は的を得たものなのでしょうか?
そうさせている理由が市場に潜んでいるのではないかと思えるんですね~
その一つとして、和装業界とは違うルートから市場に既製品のゆかたが溢れていて、もしかしたら、お客様が奪われているのかもしれません。
仕入先を回っていたときのことです。
ゆかた姿の30人近くの学生さんぽっい団体を目にした。
祇園祭と何か関係があるのかもしれませんが、長い列が信号待ちで一個の塊りとなり、その姿を見る者たちには夏の風情を伝えるものでしたが、私たちが店頭で扱う品とは違うものに見えました。
男性のゆかたは身丈が短く思えるものが目につき、女性物は色合いがカラフルで、あえて表現するなら「ペラペラのゆかた」といえるものが多く、帯も作り帯に見えました。
このことを例にとっても、品質よりもお手軽感が優先されるゆかた市場になっているのかもしれません。
だとしたら、私たち業界人は、限られた人にゆかたのおしゃれを提案していることになります。
かつて、ゆかたは呉服店でしか取り扱っていなかったのに、違うルートから出て来た和装品のショップや量販店のような異業種に市場を奪われそうになっていることに気づかなくてはなりません。
他にも書きたいことがありますが、投稿の時間がなくなってしまいました。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






