涙市の準備に随分時間がかかりましたが、仕上げの商品ディスプレーも終えることができ、会を開けるまでになりました。
いよいよ明日から本番です。
この涙市は、当店の決算を控えて在庫品を少なくすることを目的としていて、店内に並ぶ商品はすべて割引となる、5日間限りの催事となります。
よって、和雑貨をはじめ今が旬の浴衣や下駄などの夏物から、この先の秋冬物の着物や帯もすべて割引させていただくもので、特価品を集めたバーゲンとは異なるものです。
言葉を変えるなら、良いものがお安く手にできる会であるこをご理解いただけたらと思っております。
例えばこちらの加賀友禅訪問着もその一つで、ステキな色合いと模様を備えた品だと思っていますが、商品に問題があって割引価格を付けたものではありません。
質の高いものがお安く手にできるという涙市の側面がありまして、その趣旨に沿うものとして出品させていただいたものです。
これは決算前に売り上げを立てたいと考える店側の思いと、年に一度くらいは感謝の気持ちを価格で還元させていただきたいと考える二つの意図があってのことです。
そのこともありませいて、加賀友禅を充実させていただきました。
こうして店の奥は冬物の商品で埋められました。
時期が真夏のど真ん中とあって、どれだけの人が秋冬物に興味を持っていただけるのかが気がかりですが、ベストを尽くしてみました。
着物関係は付加価値の大きなものがありまして、なかなかご理解をいただけるものではありませんが、それでも誠実にお客様と向き合い、自己満足で終わらないように信頼を集めることができれば考えています。
それにしてもとても疲れました。
暑さも影響しているのでしょうが、事を起こすということはエネルギーがいるものです。
日常の業務以外に仕事量が増える訳で、そんな私の仕事の様子を見て黒子として力を貸してくれていたのが長女です。
今朝も開店と同時に店に来てくれていたのですが、熱があったみたいで無理をさせてしまいました。
心配をかけてしまって申し訳ないと思っています。
ここに至るまでいろんな心の格闘があり、その一つ一つを呑み込みながら明日という日を迎えるまでに至りましたが、努力と結果は別次元のものであることを覚悟しておかねばなりません。
答えはお客様が持っているだけに、シンプルに物事を受け入て、踏み出すことを忘れないで涙市に臨んでみることにします。
リセットのスイッチが離せなくなることでしょう・・・
それではこれにて・・・
お休みなさい。