月初めは京都出張から始まるのですが、今日は土曜日とあって仕入先が休日のために、泊りがけで3日(月)と4日(火)を予定しています。
ところが台風21号が本州に上陸するとの予報が出ていましてね~
秋物がスタートとする要のときだけに、精力的に仕入れ先を回りたいと考えているのですが、JRが運休になる恐れがあるだけに、どうしたものかと思案しているところです。
明日の天気予報を見て判断したいと思っていますが、相手が台風だけに厄介ですね~
秋の声と共に七五三を考えていらっしゃる先もいるかと思いますが、お客様から男の子の3歳の七五三をするにあたり袴セットのことでご相談をいただくことがあったので、今日はその商品に触れてみることにしました。
七五三は子どもの成長を祝うため、子どもに晴着を晴着を着せて神社などに詣でる日でう。
男児は3歳と5歳に、女児は3歳と7歳に行います。
昔は幼児の死亡率が高く、「7歳までは神の子」と言われたそうで、「とうりゃんせ、とうりゃんせ、ここはどこの細道じゃ~」の「とうりゃんせ」は、無事に7歳になった子どものお祝いに、天神様へお札を納めにお参りにいくということを唄った動揺です。
今の若い人にそんな習わしよりも可愛い装いをさせることが優先されるのかもしれませんが、節目の儀式だけに、11月15日の七五三の日のこだわらずに適当な日を選んでお詣りしてみて下さい。
さて本題の記事ですが、男児の袴はこのような既製品のセットになっていまして、その中身は、「袴」、「帯」、「雪駄」、「末広(扇子)」、「お守り」、「懐剣」、「羽織紐」の7点。
画像は左は業界用語の交織地というもので素材はポリアステルで右はシルク地で用意されたものです。
その違いの大きな点は価格で、交織地のセットは2万円代のものですが、シルクになるとその数倍もの金額て、中身の素材も異なるものです。
例えば、雪駄を見比べると、交織に組み込まれている品はビニールで、右は畳表の雪駄で鼻緒は革になっております。
大きさも若干違いますが、その話は後で説明を加えさせていただきます。
雪駄の裏も羽織紐の違いも見て取れるかと思いますが、片方はお手頃感にこだわっていて、もう片方は品質にこだわって作られています、
なのでシルクの袴は適度の張りと柔らかさがあり、軽さが伝わってくるものです。
袴の縫い上げが必要とされる場合には、シルク素材は縫い上げしやすくて、その後の履き心地もいいのではないかと判断できます。
お客様はお宮参りに用意された一つ身をお召しになるもので、祝い着の袖を平袖から着物袖に縫い直してから、袴の着装で七五三をさせるそうです。
よってお羽織を重ねることがないので、今回は羽織紐は使うことはありません。
袴の種類は素材だけでなく、柄は縞柄の黒と紺の2色で、他に交織の金襴素材もありますが、シルクは縞のみとなります。
そこで気になるのが袴の長さかと思います。
3歳と5歳ではお子さんの身長も違ってくるので、縫い上げができるというものの、それも限度があるかと考えられます。
そこでメーカーサイドではS・M・Lの3サイズが既製品で用意されていて、
・S寸は袴下が52㎝ (身長は93~98㎝)
・M寸 → 56㎝ (身長は95~100㎝)
・L寸 → 60㎝ (身長は100~110㎝)
・雪駄はビニールの方は、S(16,5㎝)、M(18㎝)、L(19,5㎝)、LL(21㎝)の4サイズで、
・畳表の本雪駄は、M(18㎝)、L(19,5㎝)の2サイズで、SとLLは用意されていません。
着物初心者にはお子様に合った大きさを用意するには面倒なところが幾つかあるかと思いますが、そんな時はご自身で判断されるのではなくて、呉服店で相談される方が手っ取り早くて間違いを起こさないかと思います。
当店でも相談を受け賜っておりますので、分からない点があれば気軽に電話を入れてみて下さい。
分かる範囲でご説明させていただきます。
最後に冒頭の2種類の袴は、交織はミシン縫いで、シルクは手縫いになります。
この2点を見比べると左は裾の縫い目が見えますが右は縫い目が見えません。
このような違いもありまして、ここで紹介させていただいたシルクの袴セットは高級感の漂うものになっています。
どうか参考にされてみて下さい。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。