今日から12月です。
いつものように早朝4時半に起きて、出張の準備を整え京都へと向かうことに。
北陸の朝は小雨交じりでしたが、京都に近づくにつれて雲の切れ間から青空が見え始めて、何かが始まろうとしている気配を感じていました。
京都に入ると、和装小物屋さんから順番に仕入先を回るのですが、今月も京都に来ている同業者が少ないことを感じていました。
そんなことはどうでもよくて、12月の店作りに必要となる商品を探すことに必死。
しかし業界がコロナ不況の真ん真ん中にいて、新しい商品が作られていないんですね~
そればなりか、会社の規模を縮小した先や担当者が年内で退職するとの挨拶を受けたりして、何処も元気がありません。
かつての京都の仕入先は、未熟者の私にパワーを送り込んでくれる先が沢山あって、仕入先で着物雑誌に登場する有名なきもの専門店の経営者と一緒になることもあり、その仕入れの仕方を横目で視ることも少なくなく、おおいに刺激を受けたものです。
自分も一流のきもの専門店になれたらと強い気持ちを持つことが出来ましたし、仕入先の担当者からも商売のあり方をいろんな角度から教えてもらっていた気がします。
そんな活気ある環境に触れていると、油切れした心のランクにガソリンのようなエネルギーが給油されていって、帰りの途につく頃は、胸が張り裂けそうになるくらいパワーをいただくことができた業界でした。
だから月に一度、京都で給油することが楽しみで仕方ありませんでした。
今はコロナ禍でどこも「忍」の一字になっていまして、逆にパワーが吸い取られていくような寂しさを覚えています。
空元気でもいいから、皆で一緒に楽しいことを考えたいです。
そして喜びを掴み取った感触を仕入先の担当者と味わってみたいです。
だから「お互いに元気を出そう!」と言って、尋ねた会社を後にするようにしているんですね~
一部の仕入先では端午の節句商品を発表していました。
幾つか用意しましたが、その頃になったらコロナ禍の影響は小さくなっているでしょうか?
商品を揃えるにしても、先が読めないもので不安を掻き消すことができません。
それでも前に進まないといけないと思っていて、まさに仕入れは格闘技です。
古布の木目込み人形も発表されていましたが、端午の節句商品の売場に足を運び人はまばらでした。
どこもコロナ禍の影響を受けているのかもしれませんが、パワーを失った売場の風景を視るのはとっても寂しいです。
一通りの仕事を終えて京都駅に戻ると辺りは暗くなっていて、巨大なクリスマスツリーを眼に焼き付けたくて見に行くと、その姿がありません。
輝く光を心に留めておきたかったのですが、コロナ感染の影響を考えて見送ったのでしょう。
「ここもか~」そんな感情を持ちましたが、楽しいことを、ワクワクすることを皆で考えるようにしたいですね。
こうして長い一日が終わろうとしています。
朝覧た琵琶湖からの朝陽。
夜明けはもう少し先であることを静かに語ってくれていたのかもしれませんね。
それまで粘り強く道を開く精神を忘れないようにしたいと思っています。
ではこれにて・・・
お休みなさい。