先週のことですが、この地域にお住まいの方から、来年春の入学式の日に着物の着付けをお願いできないかとの相談がありまして、その準備の早さに驚かされた次第です。
入学式当日の着付けの予約はまだ入っていなかったため承らせていただきましたが、店としてもそろそろ入学式の装い提案を考えないとならない時期になったのかと思うところがありました。
着物は洋服と違って、きものを着るとなればそれなりの準備期間が必用とされます。
仮に入学式にお母さんが着物で出席したいと思っら、次のような手順で準備を進めてください。
【入学式を着物で迎えるまでの準備を綴る】
・どのような着物がふさわしいのか、また、入学式に対応できる着物を持っているのか。そこから装いの準備を始てください。
・入学式の式典に臨むことができる着物がタンスの中にあれば、次に着物の寸法に合った長襦袢があるかを確認と、その着物と長襦袢がご自身の体格に合っているかを袖を通して確認してみてください。
・問題がなければ、長襦袢に半衿が付いているかを確かめてください。半衿が汚れていたり付いていない場合は、新しい半衿を取付けなければなりません。
*半衿の取付けが出来なければ、呉服店に相談されてみてください。
・着物や長襦袢に汚れやカビが出ていないかの確認も必要で、問題が見つかったなら呉服店に持ち込んで相談されてください。
・次は合せる帯があるかを確認ください。同時に帯締め帯揚げの色や種類がフォーマルの装いに合うものなのかを確かめることが必用で、これも安心できる呉服店さんで相談されることをお勧めします。
・合せる草履がご自身の足のサイズにあっているのか、履いていて足が痛くならないか、劣化がないかなど、草履やバックの状態を確認しておくことも大切です。
他にも和装小物の準備や、着付けを何処でお願いしたらいいかの予約なども前もって押さえておかないと、着付けの予約を後回しにしていると、後で慌てることになるので忘れないようにしてください。
とにかく、着物はコーディネート次第で美しく清楚な装いにもなれば、お洒落を壊す着姿にもなるので、信頼できる呉服店の力を借りすることがあってもいいのではないでしょうか。
ここまでの準備が和装には必用で、このプロセスがあるから家族の歴史を刻む大きな出来事となり、皆で写した写真が時間と共に宝物になっていくのでしょう。
七五三参りも同じようなことが言えますが、その一つ一つの家族行事の価値を高めてくれるのは着物ではないでしょうか。
【お母さんの入学式の装い】
この映像は入学式のお母さんの着物を色無地でコーディネート提案させていただいたもので、品のある組み合わせかと思っています。
パープルの色無地に入学式の季節に綺麗な花を咲かせる「さくら」を帯地に刺繍した帯で組み合わせて、草履の鼻緒もさくらの刺繍で合わせ、ホースヘアバッグと加賀染め足袋の「さくら」でトータルコーディネート。
【さくら柄の刺繍帯】
特に桜柄の刺繍帯が品の良さと力強さがあってとても素敵な帯だと思わない。
【加賀染め足袋「さくら」】
そしてこちらの加賀染め足袋は隠されたお洒落感あって、目立たないけれどもセンスの良さを伝える足袋かと思っています。
店のオンラインショップには違った模様の加賀染め足袋をアップしているので参考にしていただけたら幸です。
ということで今日の記事とさせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。