明日で6月も終わりますが、この月を「ゆかた祭」と称して展開していまして、私たちの想いは地域の方々に届くことはありませんでした。
そこで市場調査を兼ねて、近隣の二つの大型ショッピングセンターを覗いて見ることに・・・
毎年どちらも量販店ときもの専門店にゆかたが並ぶのですが、量販店に子供ゆかたは並んでいても、大人物を探し出すことはできませんでした。
もう一つの量販店には子供ゆかたも並んでいなくて、その割り切り方に唖然とさせられました。
きもの専門店さんにはどちらも既製品の浴衣がハンガーに掛けてあり、どちらも数百円のお値段で売られているのを見て、ゆかた崩壊が始まっていると思わずにはいられません。
この現実をしっかり受け止めなくてはなりませんが、ゆかたに対するドライな考え方に業界人の一人として悲しくなります。
コロナ禍で和装に対する取り組み方の違いが浮き彫りになっていて、仮にゆかたに命が宿っていたとしたら、やりきれない気持ちでいるのではないでしょうか?
何処に覚悟ある考えた方を示したらいいのでしょう。
綺麗事が通用しないコロナ禍かもしれないが、業界がタッグを組んで盛り上げて行かないと傷ついたゆかた市場が健全な姿に戻ることはないでしょう。
店としては辛くて悲しい一月間となってしまいましたが、明るい風が吹き運も味方することを信じて、7月を迎えたいと思っています。
さて、今日は2度目の登場となりますが、薄物のオフホワイト色のコート地を紹介してみます。
それがこの画像にある雲にツバメ柄の品です。
長羽織の形を作ってものですが、この白っぽい色合がお洒落だと思いませんか?
拡大した画像になりますが、背景が透けて見える薄物のコート地で、織物で雲取りの箇所を浮かび上がらせて、黒のツバメは最後に刺繍で入れたものです。
違った角度から全体像を見ると、涼感と色合、雲取りに浮かぶツバメの大きさなども良く分かるのではないでしょうか。
都会的なお洒落をこの薄物のコート地で楽しんでいただけないかと思うところがあって、ここに紹介させていただきました。
他にない品かと思っているので参考にされてください。