古布の木目込み雛人形の魅力・そして和装の現状を視て思うこととは・・・

 午後から空は大荒れで、稲妻、雷鳴、外壁を叩きるける雨にうなり声を立てた強風。
来ました来ました冬将軍って感じで、来客の少ない一日になってしまいました。
これから雪降り積もる季節が来るかと思うと、ぞお~と致します。
なぜなら、客足も止まり余計なことを考えてしまうからです。
昨夜9時近くに町内の夜回りをしていて、宅急便のトラックが走っていましたが、北陸の冬の道路事情を考えると、可哀そうに思えてきましてね~
どんな仕事でも楽な仕事なんてないものだと感じるところがありました。

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古布の木目込み雛人形展も残すところ3日となり、もうひと踏ん張りしなくてはなりません。
いつものことですが、会の告知が行き届いていないこともあって、今日もブログで紹介させていただこうかと思っています。
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こちらは古布の木目込み人形の王道ともいえる立ち雛です。
古布の雛人形に立ち雛が多いのは、古い生地をできるだけたくさん見せたいという想いがあるからだと聞いています。
 
 

一般的な雛人形と差別化を図る意図もあるのかもしれないが、静かな表情に心が清められ穏やかさを取り戻せるから不思議です。
ここにお香のかおりがあれば、だれだって気ぜわしい時間を忘れることでしょう。
この寿光立ち雛は女雛で高さが27㎝あり、存在感のあるお人形です。
仲のいい夫婦という表現をされたお客様もいらっしゃいましたが、生地の色合いも含め大人好みに雛人形だと思います。
お値段は157,500円の品になります。
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一方、こちらは幼児の顔した可愛いお人形です。
愛らしい着物を着ているからそのように思うのかもしれませんが、このすまし顔に見られる人の表情も緩むのではないでしょうか?
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着せ付けをした着物は昔の小紋柄で、色のメリハリがとても可愛いでしょ・・・
お部屋に飾ると、心に灯りがついたみたいに優しく語りかけてくれることでしょう。
大きさは男雛で巾13.5×奥11×高さ17㎝ (塗り台は巾45×奥18㎝)でお値段は52,500円の品となります。
コンパクトなことから、出し入れも簡単で扱いやすい品だと思います。
どうか参考にしてみてください。

ところで、来年の4月から消費税が増税になることから、駆け込み需要が増えている話しを耳にいたします。
私の知る限りでは業種に片寄があるみたいで、建築関係や車、趣向品では高級時計が売れているらしく、それらの仕事に関わったいる人たちを羨ましく思うところです。
和装となると、どうして時代の変化についていけないのでしょう~
この現状を視て、時々思うことがあります。
地域で競い合っていた呉服店さんが、次から次へといなくなり、地域にチラシなどの情報が出なくなっていることで、着物が忘れ去られているところがあるのではないでしょうか?
昔のことを話してもしかたありませんが、A店が驚くほどのバーゲンを始めたとか、B店は着物を買ったら温泉に招待するとか、地域に住んでいる人たちの心を掻き立てる情報が飛び交っていました。
そのことが着物に目を向ける切っ掛けになっていた訳で、営業がしやすかったように思います。
それが地域を見まわすと、競合店と言える店がほとんどなくなってしまい、同じようにして着物の関心度も薄れてしまったのではないでしょうか?
地方に行けばいくほどその構図はハッキリしはじめていて、PRが不足していると言わざる終えません。
雲を掴むような話をしていてもしかたありませんが、もっともっと着物を露出しなければなりません。
そして着物の魅力を視覚で訴える努力が求められる気がします。
その意味ではお正月は着物が注目される時です。
ほんの小さなことでも、追い風にして頑張らなくてはいけませんね。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

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