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昨日とは一転して来客がなく、初売りの準備に集中できる一日でした。
小さなみせなのに、どれだけ店内の中を歩いたことでしょう。
その甲斐あって、お客様をお迎えできる売り場が整いました。
残された一日で、雑然とした事務所や無造作に詰め込まれた商品のストック棚など、店の奥の商品整理と掃除を残すだけとなりました。
単に月が変わるだけのことなのに、年末は生活のケジメの月となって、いいことも悪いことも、すべてがリセット。
その意味でも中途半端な状態で一年を終わらすことができません。
国民の多くが、そんな気持ちで大晦日を迎えようとしているのかもしれませんね。
ところで2014年も後一日となりました。
振り返ると今年も多くのお客様や仕入れ先に助けられて一年だったと思います。
特に今年は創業30周年と現在の店舗開店20周年と重なった節目の年で、私生活の上でも長女と長男が結婚するという新たな門出を迎え、妻の七回忌や町会の役も仰せつかったりして責任の重い年でした。
そして今月母親が85歳で他界し、心を痛める出来事もありましたが、こうして年の瀬までたどり着くことができたのも、この店のことを理解してくださるお客様が多くいてくれたからだと思っております。
そのことを考えると、お客様に助けられて店が成り立っていることを痛感させられています。
同時に呉服店さんが少なくなっている昨今の中で、信頼をいただいているお客様に何ができるのかを常に振り返る日々で、自分を律することができたのも お客様のお蔭だと思っております。
そして、純粋な気持ちで着物を愛しお客様と接していると、見えて来る世界があることもこの年になって気づかされたしだいです。
まだまだ満足していただける店とはいえませんが、着物の魅力や和文化を絶やさないためにも、仕事への責任は重く険しいものだと捉えています。
プレッシャーに押しつぶされそうになることもありますが、それでも進むべき「道しるべ」を教えていただのはお客様で、折れることなく夢を持ち続けられたことに感謝申し上げたいと思います。
「本当にありがとうございました」
どれだけ経験を積んでも迷いというものはなくなるものではありませんが、この先も信じる道を少しずつ踏み出して行けたらと考えています。
こんな私ですが、これからも気軽にお付き合いいただければ幸せです。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。