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もしかしたら一月ぶりに雨が降り続いた一日だったかもしれません。
店の前を走る車が水を巻き込んで騒がしく聞こえてくる気がしますが、この雨は草木には恵みの雨になったのではないでしょうか?
吹く風も涼しく、気ぜわしく動く日常が一休みした感じが致します。
季節の移り変わりを受け止め、自然の恵みの中で私たちの生活が成り立っている訳ですが、あまりにも当たり前すぎて自然に感謝することなどないのかもしれません。
溢れる水の流れ、目を潤す新緑、茜色の夕日に心が癒される時もあれば、夜空の星に未来を見ることもあり、お金では手にできない豊かさを感じさせらてれます。
現実に目を向けて今日の投稿とさせていただきます。
ここのところプライベートな記事が続いていたもので、初夏の着物コーディネートでお楽しみいただければと思います。
採り上げたのは夏物の越後紬に琉球絣の帯。
これといって目を引くコーディネートではありませんが、無理なく受け入れられる組み合わせと言えるかもしれません。
カジュアルな一日が想像できるかと思います。
コンサートや観劇、気の許せるお友達とのお食事の場などにお召しになると素敵でしょうね~
白地に絣柄の帯が涼しさを呼び寄せていて、着物通って思わせるものがあります。
しかし、着物と帯だけではおしゃれは完成いたしません。
気を配りたいのは帯〆と帯揚げの色の使い方です。
白地の帯を深めの色で締め、帯揚げは涼しさを感じさせる色合いでまとめてみました。
ポイントは着物と帯に対して力強さを控えつつも初夏を感じさせる色や模様で装いを整えることです。
いかがしょう・・・
涼しさが表現できたかと思っています。
帯揚げは絽の本麻素材を使い白地に墨色のドット柄。
水玉のようにも見えて爽やかさがあります。
お値段は¥15,120の品
帯〆は両サイドに濃紺の色を付け、その間に白の矢絣が入った品で色の強さを軽減させてみました。
お値段は¥12,960の品になります。
そしておしゃれに最後の決め手は、こちらのパナマ草履です。
夏の代表的は履物で、横巻きもパナマ使いの物でこだわってみました。
この草履一つで装いの価値が高まるのではないでしょうか?
鼻緒には絽縮緬に貝がらの模様を刺繍したもので夏を演出。
ここに遊びを持って来て装いを楽しくしてみました。
草履台の天の組み方に変化を付けていることがこの映像からお判りいただけるかと思いますが、素朴さの中に質の高さを匂わせる夏草履です。
ここに麻足袋を加えていただければ、「おしゃれは足元から・・・」という言葉通りの素敵なおしゃれが完成することでしょう。
どこまでこだわるかは、それぞれの考え方でしょうが、人生の年輪と共に積み上げた人生観を着物の装いに映しだしたいものです。
しだいに暑さが増してまいりますが、暑さは着物のおしゃれを遠ざけるところがあります。
着ることを断念したり、お手入れが簡単な装いになりがちですが、素敵な装いを描くことが出来たら周りの人に見てもらいたいと思う気持ちが働くものです。
それはご自身が輝く時で、周りを惹きつける魅力を秘めたものが潜んでいるのではないでしょうか?
ここに暑さに打ち勝つおしゃれがあります。
どうか来る夏を、少しだけ背伸びをしてチャレンジしてみてください。
好き勝手なことを綴りましたが、参考にしていただけたら幸いに思います。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。