お正月飾り「福笑いおいでやす猫」そして愛する妻への手紙

 とうとう月末になってしまいました。

苦労した割には成果が上がらなかった10月、その分、いろんなことを学ぶことができたと思っていますが、学んだことを実行に移さなければなりません。

 

これが実に難しくて、置き去りになってしまうのが普通の人間です。

仕事は停まってくれないし、目の前に11月が控えていて次の一手を考えなければなりません。

 

能力の乏しい人間は、この繰り返しなのかもしれませんね。

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店内に巳年のお正月飾りが並び、ご注文を取っているところですが、「巳」以外に注目を浴びている商品があります。

 

それが、この「福笑いおいでやす猫」です。

(陶製品で赤座布団の大きさが巾9×奥8㎝に座っている高さ7㎝の福笑い猫です)

 

価格が¥1.365とリーズナブルなこともありますが、「新しい年をご一緒に笑って過ごしませんか!」

振り上げた左手が、そんなことを語りかけているようで心を和ませてくれます。

 

日本らしい着物姿の猫にもユニークさを感じるところがあるのかもしれませんね。

 

 

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シリーズで、「福笑い恵比寿猫」と「大黒猫」もご準備しています。

お値段は¥998の品になります。

ただ今、巳の置物も含めご注文を受け付けているので参考にしてください。

 

 

私の人生の中で忘れられない悲しい出来事、それは4年前の10月31日に、妻が癌という病魔に侵されこの世を去ったことです。

 

その日から随分長い時間が流れました。

一時は家族も店も消滅するのではないかと、計り知れない恐怖感に脅える日もありましたが、こうして周囲の人たりに助けられながら、この日まで来る事ができましたが、寂しさは以前と変わることがありません。

 

おそらく子供たちも言葉にはしませんが私と同じ気持ちでいることでしょう・・・

 

「お母さんがいてくれたなら・・・」

「この幸せな時を、お母さんと過ごせたなら・・・」

叶わぬ願いなのに、つい呟いてしまう自分。

 

もしかしたら、★の数ほど呟いたかもしれません。

それくらい我が家にも 私にも大きな存在でした。

 

弱音を吐いているとお母さんに叱られそうで、これくらいにしておきますが明日が妻の命日です。

 

そこで、私からお母さんへ手紙を送ります。

 

お母さんは私の知らない世界で何をしていますか。

亡き両親と逢うことができましたか。

好きなお茶会も開くことができていますか。

着物がいるのなら送り先を教えてください。

 

私はお母さんの分まで忙しくしていますが、それなりになんとかなることが不思議でなりません。

もしかしたら、お母さんが後ろから何か小細工をしているのではありませんか。

きっと、そうに違いないと毎日お母さんの写真に感謝しているんですよ・・・

 

いっちゃんは責任のある仕事があるのか、昨日は家に戻ったのは深夜の零時半。笑顔が消え始めているのが気になります。

彼氏もできたみたいで、そのことをとても気にしていますが、我が家でいちばんの働き者です。

 

カズはカズなりに一生懸命頑張っているみたいですが、私の目からみたらいつまでも子供で、自立できる日が来るのか心配でなりません。

それでも今日は、夕食の支度をしてくれて助かっています。

 

萌はお母さんが夕飯に呼んだことのある彼氏と、先月晴れて夫婦になり、新しい生活をスタートしはじめました。

甘い新婚生活を味わっていることでしょう・・・。

彼女には、店を手伝ってくれと言っているのになかなか首を縦に振ってくれません。

お母さんのような愛情を示すことができなかったことが、距離を遠くしてしまったのかもしれませんね。

遅いですが反省しているところです。

 

こうしてブツブツ言っていますが、みんな成長しました。

いつの日か私が子供たちの足手まといになる日がくるのかもしれませんが、お母さんのもとに行ける日まで突っ張って夢を追いかけてみたいと思っています。

 

その日まで、私が座れる場所を開けておいてください。

 

これから日に日に寒さが厳しくなりますが、そっちは天気があるんですか。

もしもこちらと一緒なら、厚着をして風邪を引かないようにしてください。

 

また忘れたころに手紙を書きます。

返事はいらないので、小細工を忘れないでいてください。

                       

                             愛する妻へ・・・